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万里side
い「...ということで、お手伝いとしてここに住んでもらうことになりました！」
貴「色々迷惑をかけるかもしれませんが、よろしくおねがいします」
そう言って、Aはお辞儀をした。
万「ここまで来る手間省けてよかったじゃねーか」
貴「ほぼ毎日来てるもんね〜」
そう言って、Aは恥ずかしそうに頬をかいた。
貴「あ、明日のご飯の材料買わないとでしたよね！私行ってきますね！」
い「でも...」
貴「大丈夫ですよ。最近寮にいてばっかりで身体動かしてないから、買い物くらいさせてください」
Aはそう言って笑った。
紬「丞、あのさ...」
紬さんが丞さんになにか耳打ちをしていた。
丞「ああ、分かった」
そう言うと、丞さんは談話室を出ていった。
万「紬さん、丞さんになんて言ったんすか？」
紬「ん？秘密だよ」
そう言って紬さんは笑った。
ちょっと気になったが、すぐに考えるのをやめた。
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貴方side
丞「A」
丞さんに呼ばれて、私は後ろに振り向いた。
貴「丞さん？どうしたんですか...？」
丞「紬から、Aは身体の調子が良くないから車を出してやれって言われてな」
貴「紬さん...」
丞「どうする？」
貴「...すみません、乗せてもらってもいいですか？」
丞「ああ」
そう言って、丞さんは車を出しに行った。
ありがとうございます。
紬どういたしまして。
私が癌を患っていることは、まだ紬さんといづみさんしか知らない。
私が癌を患っていることを知ってる人が、1人でもいてくれるだけで、少しでも苦しさが軽くなる。
紬さんは、見えないところでバレないように支えてくれた。
貴(万里、紬さんのこういう優しいところが好きで一緒にカフェ行きたくなるんだよね。なんだか分かっちゃうなぁ...)
壁にもたれて自分の足元を見ながらそう思った。
丞「乗れるか？」
貴「あ、はい！ありがとうございます...！」
いつのまにか車が目の前にきていた。
私は急いでドアを開けて、丞さんの車に乗った。
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作者名：もんたぎゅー | 作成日時：2018年10月11日 21時
