好きだった、好きなんだ。【Fischer’s赤】

9 暴露 ページ9

そういえば、今日から昼の時間が始まるんだった。



私の通う私立七生(ななお)高等学校は、1年生の入学式と他に行事があるため、

2年生以降は新学期3日目から昼の時間があるのだ。









＿＿＿昼休みにて＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




「なぁ飛鳥。」




『な、なに？』



「俺さ、お前のネェちゃんと一時期付き合ってたんだよ…ね。」






『……えっ！？そう…だったんですかぁ』





「やっぱ、知らなかったか。」



『はい。。。』




「まぁ、それだけ。」



『え、ちょw』






森乃「おーい！A！！一緒に食べよーー！」

坂倉「裏庭空いてるっていうから裏庭で食べようよ！」



『、うん！』







……へぇ……



そうだったんだ。純ねえと絹張くん、付き合ってたんだ。



学年違うのにね。すごいなぁ。絹張くんも純ねえも。



私なんて恋に興味ないから全然気にしなかったけど、、、




確かに、純ねえが異常にハイテンションな日があって、事情を聞いたら

年下の彼氏ができたって大喜びしていたような気がする。





その時は『ふーん、』と冷たく返していた気がするが……






純ねえ……いいなぁ。素直にそう思った。だがそんなことを思う私に自分で少し驚いた。






？「……い、おーい、A？」



森乃「よかったー！随分ボーッとしてたよ？体調悪い？？」



『う、ううん！ごめんね、考え事してて。』



坂倉「悩み事があったら、相談してよ！？」



「「親友なんだからね！？」」


『ハモるなよw』

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