風が頬をなでた3 ページ4
いきなりの登場に目を見開く
私の隣のカウンターに座った江戸川乱歩
「なに間抜けな顔をしてるんだい?」
『なんでここに江戸川乱歩が・・』
「なんだいその呼び方は、昔は乱歩君と言って僕の後ろをちょこちょことついてきてたじゃないか」
昔の事なんてわかんないよ・・・
「乱歩さん、来てもらってありがとうございます」
「Aの記憶を思い出させるなんて太宰1人じゃ無理だからね!手伝いに来たんだよ」
もうどうなってるの!?
『あの、乱歩さん 昔はってどういう意味ですか?私と乱歩さんはどんな関係なんですか?』
すると乱歩さんはキョトンとした
「え、まさかそこから分からないのかい?ポートマフィアからボスがてっきり君に言っていると思っていたけど」
『?』
「A、君は僕の妹だよ」
妹?
いもうと?
『妹!!??』
「そうだよ、まあ母親が違うから完全な妹ってわけじゃないけどね」
混乱してきた
「前に言っただろう、8月の暑い夏の日、家の裏の沢で遊んだと」
その光景を思い出そうとすると激しい頭痛に襲われた
『あ�っ・・・』
頭を抱える丸くなると太宰さんが心配そうに声をかけてきた
「大丈夫かい?」
『はっ・・ぃ・・・』
「大丈夫じゃなさそうだね」
頭の中に映像が流れる
暑い夏の日、大きなお屋敷の裏にある沢で14、5歳ぐらいの男の子と遊んでいた
それが乱歩さんだということは分かった
[A]
名前を優しく呼んでくれる女の人の顔には黒い靄がかかっていた
だれ、?
『あっああああああああああああああ』
あまりの痛さに叫び出す
「その痛みを押さえ込んではいけない、思い出すんだよA!」
乱歩さんの声が聞こえる
映像が変わった
雨の中で小さな女の子が泣いている
[棄てないで!]
その女の子の顔にも黒い靄がかかっている
ブツンッとそこで映像が途切れた
私は意識を失った
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文ストオタクの一般人 - お二人共お幸せに‼‼(●^o^●) (2023年1月22日 1時) (レス) @page31 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
或 - 1作目がみたいです(><) (2018年1月5日 21時) (レス) id: 9811c2c9c9 (このIDを非表示/違反報告)
Tani(プロフ) - キュン死しそうでしたw中也可愛すぎです!(*`ω´)b何度でも読めます!これからも頑張って下さい! (2016年12月4日 20時) (レス) id: 93641ddec1 (このIDを非表示/違反報告)
コーセルテール - 面白かったです!!嗚呼、終わってしまった…なんて感じです。anotherstoryも見させていただいてます!これからも頑張ってください! (2016年10月15日 23時) (レス) id: df1761f85c (このIDを非表示/違反報告)
すずこ(プロフ) - ミミミの松さん» キュンキュンしてくださって嬉しいです!暗殺教室とのお話はずっと書きたかったのでコメントいただいて嬉しいです!!! (2016年10月11日 23時) (レス) id: 18ebc12479 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すずこ | 作成日時:2016年8月18日 7時