今日も風さえ吹きすぎる〜番外編〜

紅葉さんとお茶を飲む　小雪様 ページ18

ポートマフィアが所有している屋敷への用事をすませ屋敷内をぶらぶら歩いていると綺麗な庭園があった


『ん？あれって』



庭園で満開の桜の木を見ている見知った顔の人がいた




『紅葉さん！』


「Aじゃないか、どうしてここに？」


『中也のぱしりで』



「なるほど」


『けど紅葉さんに会えたので中也に感謝したいですね』



「嬉しいことを言ってくれるのう、どうじゃ、茶でも飲まんか？」


『やったー！ぜひぜひ』



庭園にあった縁台に腰掛け紅葉さんの部下が持ってきたお茶を飲む



「仕事の方は大丈夫かえ？」


『大丈夫です！緊急の時は電話掛かってくるので』



そうかと笑う紅葉さんは本当に綺麗だ




「どうした？私の顔を見て」


『いや、綺麗なお顔だなと思いまして』


「そんなことはない」



そう言って笑う紅葉さんはやっぱり綺麗だ


「Aも綺麗な顔をしておる」


『そんなことないですよ、本当に

この前なんか中也に急に手前はハニートラップできねえなって言われましたからね』




「それは中也がAにハニートラップをさせたくなかったからだと思うんじゃ」




『中也が？』


「愛されてるのう」


『いやいや、そんなことないですよ』


「中也が幼い頃からしたら考えられないのう」


幼い頃から？


『紅葉さんって中也と居るの長いんですか？』


「そうじゃよ、まだ中也がこのぐらいの背の時から知ってるんじゃ」


紅葉さんは自分の腰あたりに手で身長がこれぐらいだったという行動をとった



『へえー』


「中也を育てたのも私じゃよ」



『え�、そうなんですか』


紅葉さんって中也のお母さん的な？



「ちっこい頃から太宰とよく喧嘩しとったわい」


『じゃあ、あの2人って小さい頃から全然成長してないですね』



「そうじゃな」




そんな話をしているうちに小一時間ほどたっていた



［ピリリリリリ！］


スマホの電話がかかってきた


『中也からだ』


「誘拐されたと言ってみては」



『いいですね、やりましょう』


さて、どうなるかな？

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