溜息 ページ27
「はぁ…。」
部室で一人、溜息をこぼす。
あんな態度取ったから嫌われたよね…。
いや、その方がいいのかな…。
「やっくんのばか…。」
思わせぶりなことばっかりしないでよ…。
叶わないって分かった後しんどいじゃん。
気が付いたらまた頬が濡れていた。
「あれ?また、泣いてる…。」
早く涙止めないと…。
誰か来ちゃうかもだし。
そんなことを考えてたら足音が近づいてきた。
ヤバい。
そう思った時にはもう扉が開いていた。
『A?泣いてるの?』
そこに立っていたのは…。
「けん、ま。」
幼馴染だった。
孤「また泣いてる。」
「なんでここに?」
孤「Aが部室行ったって聞いて、また泣いてるんだろうなって思って。」
「さすが、私のことよくわかってるね…。」
孤「何年見てきたと思ってんの。」
「さすが幼馴染。」
孤「クロ、心配してる。戻ろ?」
「…やだ、泣いた顔なんて見られたくないもん。」
孤「…分かった。もうちょっとここに居よっか。」
研磨まだ戻れそうにない。Aが落ち着いたら戻る。
鉄朗りょうかい。また泣いてんの?
研磨うん。やっぱり泣いてた。先に練習始めてていいから。
孤「クロに連絡はしといた。」
「ごめんね、研磨練習行ってきてもいいよ?」
孤「A残しては行けない。」
「…ありがと、研磨。」
「もうだいぶ落ち着いたから戻ろっか。」
孤「うん。またしんどくなったらちゃんと言って。」
「わかった。」
夜「A、なんで泣きそうな顔してたんだよ…!」
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作者名:ちい | 作成日時:2020年6月5日 23時