25．脳と猫 ページ25
初めて見た羂索の正体に吐き気を催す。
しかも、何かの汁が溢れてきて夏油の顔を濡らしてるし。
親友の死体を奪われ五条 悟は悔しそうに下唇を噛んだ。
A『けんじゃ……』
夏油「シッ。私の本当の名は2人きりの時にだけ呼ぶって約束だろ？」
思わず名前を呼びそうになればたしなめられる。
夏油……羂索は五条 悟を見すえたまま＿＿
夏油「そういう術式でね。脳を入れ替えれば肉体を転々と出来るんだ。
もちろん、肉体に刻まれた術式も使えるよ」
外した頭を皿回しのように指で回しながら、得意げに話し始めた。
五条 悟を封印できてテンション上がってるのかな。
僕は痛みと気持ち悪さでもう意識が朦朧としてきたけど。
夏油「
君さぁ……夏油 傑の処理を家入 硝子にさせなかっただろ。
変な所で気をつかうね、おかげで楽にこの肉体が手に入った」
A『(家入先生も五条 悟の同級生だったはず。原作の過去編で見たし)』
僕が原作の内容を思い出していれば。
脳を露出したままの羂索がこちらを見やり＿＿
夏油「あぁそうだ。
Aにはこの姿を見せるのは初めてだったね……ふふっ。どうかな、私の本当の姿は」
A『気持ち悪い……』
夏油「辛辣だねぇ？世間にはキモカワって言葉もあるのに」
率直な感想を言えば困り顔をしてみせた。
ただでさえぐろいのが苦手なのに。
目の前の脳と改造人間の死体が転がる周りの惨状には苦痛しかない。
五条「はっ、Aはぐろいのが苦手なんだよ。ずっとつるんでた癖にそんなことも知らねぇのか？」
夏油「おっと。それは悪い事をしたな、今すぐ仕舞おうか」
A『ホッ……』
五条 悟に言われ、しぶしぶとまた額を縫いつける。
露出していた脳が隠れて少しほっとした。
夏油「そういえば、初めて改造人間を見た時も怖がってたもんね。
真人の術式よりかは幾分かマシだと思うんだけど……」
A『真人は可愛いから。一緒にしないで』
夏油「傷つくなぁ。あ、そうだ！
私の脳に触れてみるかい？意外と病みつきになる感触かもよ」ｽｯ
A『っ！？い、いやだってば……！こっち来ないで！』
安心していたのにまた額の縫い目を外そうとするから慌てて止める。
しかも、触るとか論外なんだけど。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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シュリィ(プロフ) - 莉にゃんさん» コメントありがとうございます！シリーズ物なのに全部読んでくれたんですか…！？作者として凄く嬉しいです！夢主と真人たちのお話はまだまだ続くのでこれからもお楽しみください〜ฅ- ·̫ - ̳^)♡ (12月30日 0時) (
レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
莉にゃん(プロフ) - 見つけて読み始めてここまでぶっ通しで読み込んでしまいました。真人が特別に思ってくれる感じや呪霊側の仲間達との関係性が凄く好きです◝(⑅•ᴗ•⑅)◜続きが楽しみです。頑張って執筆して頂きありがとうございます。応援してます (12月29日 2時) (レス) @page16 id: 15a8231294 (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 霜さん» こちらこそ応援のコメントありがとうございます！これからも猫な真人のお話を楽しんでくれると嬉しいです(៸៸᳐>⩊<៸៸᳐)♪ (12月25日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
霜 - 更新感謝です‼︎ 1番好きな小説なのでこれからも楽しみに待ってます、頑張ってください‼︎ (12月24日 11時) (レス) @page15 id: e6f015306f (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - ????さん» お祝いコメントありがとうございます！ぜひ続きの方もよろしくお願いしますね♡(˶> ̫ <^˵)੭ (12月7日 0時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュリィ | 作成日時：2023年11月1日 23時
