14.到着と猫 ページ14
花御の死を前に思わず後ずさる。
そんな僕を見て五条 悟はニコッと優しい笑みを浮かべた。
五条「あぁ、Aのその顔が見たかった」
A『は……?』
五条「ふふ、怖がらないでよ。絶望した顔も凄くそそるね。
ただ……1人
恐怖と絶望で動けない僕の頬をするりと撫でてくる。
その感触にやっと我に返って、すぐホームに飛び移った。
五条「あらら、逃げちゃった。猫を手懐けるのって意外と難しいね」
A『ふざけるのもいい加減に』
五条「ふざけてなんかないさ。心が壊れた方が囲みやすいし、僕にとって好都合なんだよ」
そう言われて全身に鳥肌が立つ。
僕がしっかりしないと漏瑚まで花御みたいに__
五条「さて。それじゃあ次はそこの火山頭を祓ってやるよ」
__________
渋谷駅の隣、明治神宮前駅のホームにて____
真人「蝗GUYが
残念……俺もやりたかったなぁ」
猫耳を生やしたツギハギの呪霊が電車に飛び乗る。
電車の行き先は渋谷駅を示していて。
真人「でも仕方ないよね……仕事だもん。
すぐ会いに行くから待ってて____俺の飼い主」
__________
幽鬼のようにゆらりと立ち漏瑚を追いかける五条 悟。
僕も自分を奮い立たせてまた戦っていた。
漏瑚「まだか!?もう20分は過ぎたハズだぞ!!」
A『……もっと削らないとダメだ。花御の犠牲を無駄にしないようにしないと』
今は漏瑚が狙われているけど、いつ叢雲や脹相に標的が移るか分からない。
2人の位置も考えながら僕は立ち回る。
五条「つかず離れず。でもそれも限界でしょ」
ホームにいた人間も僕たちを避けるからだいぶ疎らになってきた。
五条「ごめん……全員は助けられない。その代わり絶対祓ってやる」
そんな風に呟く声が聞こえてきたかと思えば。
鈍い金属音を響かせながら電車がホーム内に到着する。
ホーム内の人間が我先に逃げようと電車に群がるけど。
その中は改造人間がぎゅうぎゅうに押し込まれていて__
真人「__Aー!漏瑚ー!」
A「真人……!」
漏瑚「来たか!!」
扉が開くのと同時に、僕の飼い猫も姿を現した。
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シュリィ(プロフ) - 莉にゃんさん» コメントありがとうございます!シリーズ物なのに全部読んでくれたんですか…!?作者として凄く嬉しいです!夢主と真人たちのお話はまだまだ続くのでこれからもお楽しみください〜ฅ- ·̫ - ̳^)♡ (12月30日 0時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
莉にゃん(プロフ) - 見つけて読み始めてここまでぶっ通しで読み込んでしまいました。真人が特別に思ってくれる感じや呪霊側の仲間達との関係性が凄く好きです◝(⑅•ᴗ•⑅)◜続きが楽しみです。頑張って執筆して頂きありがとうございます。応援してます (12月29日 2時) (レス) @page16 id: 15a8231294 (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 霜さん» こちらこそ応援のコメントありがとうございます!これからも猫な真人のお話を楽しんでくれると嬉しいです(៸៸᳐>⩊<៸៸᳐)♪ (12月25日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
霜 - 更新感謝です‼︎ 1番好きな小説なのでこれからも楽しみに待ってます、頑張ってください‼︎ (12月24日 11時) (レス) @page15 id: e6f015306f (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - ????さん» お祝いコメントありがとうございます!ぜひ続きの方もよろしくお願いしますね♡(˶> ̫ <^˵)੭ (12月7日 0時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュリィ | 作成日時:2023年11月1日 23時