42.協力者と猫 ページ42
里に帰れば、入口の鳥居に複数の人影が見え____
何か騒いでいる声がこっちまで聞こえてきた。
?「ちょっと、こんな山奥にほんとにAいるの?」
?「暗くて怖いな……」
?「お前たちは夏油に気づかれたら不味いんだから静かにしろ」
どれも知っている声だし、僕は迷わずそっちに向かう。
A『久しぶり。脹相、美々子、菜々子』
菜々子「ほんとに来た!?……って、何その後ろの呪霊!?」
美々子「!猫宮君久しぶり……!猫さん以外の呪霊もたくさんだね」
真人「おっ、あの時の双子じゃん!元気してた?」
僕が声をかければ、菜々子は漏瑚たちを見てギョッとする。
反対に美々子はあまり驚いてなさそうで、普通に挨拶を返してくれた。
脹相「コイツらのお守りは大変だった……。俺の弟の方が何倍も良い子だぞ」
菜々子「はぁ!?比べるとかマジさいてー」
A『喧嘩しないで。脹相も2人を連れてきてくれてありがとう』
脹相「お前の頼みなら何だって聞くさ」
実は、脹相にお願いしてこの2人も里に連れてくるよう言っておいた。
だけど夏油と鉢合わせするのはマズイし、頃合いを見計らって菜々子の方に連絡したんだけど。
漏瑚「……A、この騒々しい奴らは何だ?まさか、こやつらも仲間だと言う気はないだろうな?」
A『うーん……仲間というより、協力者かな。まぁ、詳しい話は屋敷に帰ってからね』
花御と陀艮も完全に見知らぬ人を警戒しているし、打ち解けるには時間がかかりそう。
より騒がしくなって里に帰れば__先に帰っていた叢雲が出迎えてくれた。
叢雲「__主殿たちも帰ったか。子狼は遊び疲れて眠っている」
A『裏梅は?』
叢雲「宿儺の従者なら数刻前に里を出たな」
一応、裏梅もいないことを確認して脹相たちを屋敷に招き入れる。
いつもは広く感じる座敷の間も少し狭く感じるな。
菜々子「へぇー。中は思ったより綺麗じゃん」
美々子「夏油様と暮らしてた場所を思い出すね」
A『先ずは互いに自己紹介ね。
この子達は美々子と菜々子。夏油を倒す協力者だよ』
漏瑚「なっ!?夏油を……倒すだと……?」
漏瑚が僕の言葉に驚く。
それもそうか、さっきまでその夏油と計画を話してたんだから。
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シュリィ(プロフ) - べいぞーさん» コメントありがとうございます!ヤンデレな真人も挟んじゃいました(៸៸᳐> <៸៸᳐)♥楽しんでくださると幸いです! (12月16日 23時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
べいぞー - まだ読み途中ですが真人がDVカレシっぽくなってきて万々歳です。ありがとうございます、ものすごくいい作品だと思っております (12月12日 14時) (レス) id: 32b6ce9bde (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - ニーなさん» コメントありがとうございます…!小説を好きと言ってもらえて嬉しいです!最後まで更新頑張りますね(^ ̳- ‧̫ • ̳^)♡ (10月26日 0時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
ニーな - このシリーズめっちゃ好きです!体調に気をつけて更新がんばってください! (10月24日 21時) (レス) @page29 id: 8c9f62e83c (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 星雀さん» コメントありがとうございます!ぜひ続きも読んでくださると嬉しいです(៸៸᳐>⩊<៸៸᳐)♪ (10月8日 23時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュリィ | 作成日時:2023年9月13日 23時