5．枷と猫 ページ5
A『い、いや……！触らないで！』
真人「っ、へぇ？触られたくないの？俺のこと……嫌いになっちゃった？」
服を脱がされないよう、必死に抵抗する。
枷で呪力を封じられたから特級呪霊に力で適うわけないのに。
それでも体を押さえつけるツギハギの手に震えていれば、真人は目尻を下げた。
真人「前は俺の手にすがりついてきたのに。今は震えるくらい怖いんだ？
これじゃあ最初の頃に逆戻りだね」
真人の��無為転変��が怖いわけじゃない。
飼い猫になら殺されてもいいとさえ、思ってしまう。
ただ無理やりされるのが怖くて……でも震えのせいで上手く口に出せない。
A『ちがっ……』
真人「何が違うの、俺が怖いんでしょ？人間だってたくさん改造してるしね。
でも安心して？Aのことは絶対に壊したりしないから……」
そこまで言って真人は急に動きを止めた。
真人「言おうか迷ってたけど。A＿＿君には俺の術式が効かないんだ」
A『……へ？』
真人「なんて言えばいいのかな、Aの魂は特殊でね。
外側が俺にさえ知覚できない魂で覆われているから��無為転変��が効かない」
真人の話には心当たりがあった。
僕の魂が特殊なのはきっと＿＿＿＿別の世界の人間だから。
A『……』
真人「最初は呪霊の血が混じってるせいだと思ったけど。脹相たちの魂とも違うしさ。
でもその反応、心当たりがあるんだね。
俺に教えてくれない？Aのこと……全部知りたいんだ」
優しい笑みを浮かべ、頬をするりと撫でられる。
言ってしまえば楽になるけど……前世の記憶のことや、この世界が呪術廻戦の物語の中だなんて言えるわけが無い。
真人の視線に耐えられず僕はふいと顔をそらした。
真人「そう、俺にも言えないことがあるんだ」
A『……ごめん』
真人「別にいいさ。言えないなら言いたくなるまで、愛してあげる」
僕は抵抗を諦めて脱力した。
ツギハギの手は無遠慮に服を脱がし敏感な場所を撫で回す。
真人「1人だとAを説得するにも限界があるし、もう1人作るね」
真人はふるりと体を震わせると＿＿
A『真人が……2人？』
真人？「やぁ、Aにもう1人の俺。
飼い主を可愛がるのに手間取ってるみたいだね？」
そっくりな分身を作り出した。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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シュリィ(プロフ) - べいぞーさん» コメントありがとうございます！ヤンデレな真人も挟んじゃいました(៸៸᳐> <៸៸᳐)♥楽しんでくださると幸いです！ (12月16日 23時) (
レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
べいぞー - まだ読み途中ですが真人がDVカレシっぽくなってきて万々歳です。ありがとうございます、ものすごくいい作品だと思っております (12月12日 14時) (レス) id: 32b6ce9bde (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - ニーなさん» コメントありがとうございます…！小説を好きと言ってもらえて嬉しいです！最後まで更新頑張りますね(^ ̳- ‧̫ • ̳^)♡ (10月26日 0時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
ニーな - このシリーズめっちゃ好きです！体調に気をつけて更新がんばってください！ (10月24日 21時) (レス) @page29 id: 8c9f62e83c (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 星雀さん» コメントありがとうございます！ぜひ続きも読んでくださると嬉しいです(៸៸᳐>⩊<៸៸᳐)♪ (10月8日 23時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュリィ | 作成日時：2023年9月13日 23時
