37．機械と猫 ページ37
夏油「……A、これは何かな？」
A『あー……えっと。このロボカッコいいし京都のお土産にどうかなって？？』
夏油「こんなボロボロなのに？里のオブジェにでもするつもり？」
夏油に追いついた時には既に遅く。
怪訝な顔で僕に振り返った。適当な言い訳をしてみるけど。
A『あとほら、この里にも電気を通わせたいから。
既存の電力会社には頼れないし……呪力を電気に変える機械を探してたんだ』
夏油「ふぅん？君ってそんなに機械に詳しくなさそうだけど」
夏油に疑いの目を向けられている。
それもそうだよね、僕が機械に詳しいなんて話したことないし……実際はその真逆で何も分からない。
下手に言い訳したらメカ丸のことがバレるな。
真人「俺だって機械に詳しいよ？こんな部品すぐに分解して……」
A『と、とりあえず屋敷には電気を通わせたから夏油と裏梅も来てよ。今日は渋谷の作戦会議をしに来たんでしょ？』
夏油「……そうだね」
何やら真人が余計なことをしそうだから服を引っ張って屋敷に連れていく。
もう暗くなってきたけど、屋敷には明かりがついて怖い雰囲気はもう全然ない。
僕たちが新しい我が家に入れば＿＿
漏瑚「夏油、貴様も来てたのか？」
陀艮「ぶぅ〜♪」
花御「皆さんおかえりなさい。式神の白猫も待っていますよ」
真人「たっだいま〜！陀艮と花御も庭の掃除終わったんだね」
叢雲「我も今しがた主殿の部屋を整理し終えたところだ」
僕の新しい��家族��が出迎えてくれる。
皆んな異形の姿をしているけれど＿＿この5人はもう僕にとって大事な存在で。
真人も呪霊の仲間が皆んな揃って嬉しいのか、上機嫌そう。
夏油「確かに、見違えるほど住みやすくなってるね。くくっ、呪霊でも文明の利器に頼るのか」
漏瑚「フンっ、暗いよりは明るい方がいいだろう」
夏油「だね」
花御「人間によって森は汚染されてきましたが……。呪力が元なら空気も汚れませんし私は構いません」
陀艮「ぶ！」
メカ丸の呪力をエネルギーに変える機械がもっと広まれば、環境破壊も止められるかもしれない。
そしたら花御たちは人と戦うのをやめるのかな。
夏油「……ところでA。脹相は連れてこなくて良かったのかい？」
A『脹相は東京にまだ用事があるって。九相図たちには僕から作戦を伝えておくから』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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シュリィ(プロフ) - べいぞーさん» コメントありがとうございます！ヤンデレな真人も挟んじゃいました(៸៸᳐> <៸៸᳐)♥楽しんでくださると幸いです！ (12月16日 23時) (
レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
べいぞー - まだ読み途中ですが真人がDVカレシっぽくなってきて万々歳です。ありがとうございます、ものすごくいい作品だと思っております (12月12日 14時) (レス) id: 32b6ce9bde (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - ニーなさん» コメントありがとうございます…！小説を好きと言ってもらえて嬉しいです！最後まで更新頑張りますね(^ ̳- ‧̫ • ̳^)♡ (10月26日 0時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
ニーな - このシリーズめっちゃ好きです！体調に気をつけて更新がんばってください！ (10月24日 21時) (レス) @page29 id: 8c9f62e83c (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 星雀さん» コメントありがとうございます！ぜひ続きも読んでくださると嬉しいです(៸៸᳐>⩊<៸៸᳐)♪ (10月8日 23時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュリィ | 作成日時：2023年9月13日 23時
