32．猫と失踪 順平side ページ32
五条先生に連れられ空き教室に来た。
中では七海さんがボード上の地図と睨めっこしていて＿＿
五条「なーなみ！順平連れてきたよ」
七海「あれほどノックをしてくださいと……吉野君、帰ってきたんですか」
順平「七海さん、お久しぶりです」
七海さんが五条先生に悪態をつきながら振り返る。
僕もいることに気づいたのか、すぐに声をかけてくれた。
五条「えー？別にいいだろ。ここには僕たちしか来ないし。
ボードに貼られてるのも行方不明者リストだから、普通に呪霊の調査にしか見えない」
七海「それでも万が一を考えて行動してください。吉野君もそう思いますよね？」
順平「えっと……」
僕が言い淀んでいれば、五条先生がすぐに反論してきた。
五条「順平は京都から帰ったばかりで疲れてるんだからさ、小言はここまでね」
七海「……そうでした。内通者には逃げられましたが……こちらの調査には進展がありました。
これを見てください、吉野君」
そう言って七海さんはとある女子の写真を見せてきた。
長い黒髪に気の強そうな瞳、整った顔立ちの女子生徒が写っている。
それにこの制服……どこか見覚えがあるような？
順平「この人は……他校の生徒ですか？」
七海「愛園 栞＿＿この女子生徒は猫宮君と同じ高校の生徒で、ちょうど1年前に失踪してます。
吉野君は会ったことありませんか？」
順平「！！A君が通ってた高校の生徒……。すみません、この人は知らないです」
写真をまじまじと見つめても、僕が会ったことないのは確かで。
順平「僕がA君に初めて会ったのは去年の11月だから……この人が失踪した後ですね」
七海「そうでしたか。実は、この女子生徒……失踪する直前に猫宮君と言い争っていたという証言があるんです」
順平「そ、それって……！」
七海「はい。君の想像通り、猫宮君と付き合っていた呪霊＿＿��真人��の仕業だと私たちは睨んでいます」
これでよりA君が内通者だという説が濃厚になった。
今もどこかで生きているかもと、安心する反面……一緒にいるであろう真人さんに嫉妬しそうになる。
五条「しらみ潰しに探したんだけどさ？最近はめっきり改造人間を見かけないんだよねぇ。
もしかしたら、もう東京にいないって線も考えないと」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
愛園 栞は『猫を飼ったら真人だった件』の20ページに登場してます！
33．猫と家庭訪問 五条side→←31．猫と傀儡 順平side
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シュリィ(プロフ) - べいぞーさん» コメントありがとうございます！ヤンデレな真人も挟んじゃいました(៸៸᳐> <៸៸᳐)♥楽しんでくださると幸いです！ (12月16日 23時) (
レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
べいぞー - まだ読み途中ですが真人がDVカレシっぽくなってきて万々歳です。ありがとうございます、ものすごくいい作品だと思っております (12月12日 14時) (レス) id: 32b6ce9bde (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - ニーなさん» コメントありがとうございます…！小説を好きと言ってもらえて嬉しいです！最後まで更新頑張りますね(^ ̳- ‧̫ • ̳^)♡ (10月26日 0時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
ニーな - このシリーズめっちゃ好きです！体調に気をつけて更新がんばってください！ (10月24日 21時) (レス) @page29 id: 8c9f62e83c (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 星雀さん» コメントありがとうございます！ぜひ続きも読んでくださると嬉しいです(៸៸᳐>⩊<៸៸᳐)♪ (10月8日 23時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュリィ | 作成日時：2023年9月13日 23時
