31.猫と傀儡 順平side ページ31
歌姫先生から聞かされたメカ丸……先輩の術式。
その術式は傀儡を操るものだけど、メカ丸先輩の天与呪縛の影響で操作範囲は日本全土に及ぶらしい。
歌姫「登録してない傀儡があれは内通者としての仕事はいくらでもこなせるからね」
悠仁「そう!?あの人、結構目立つと思うけど」
歌姫「傀儡が小さい虫サイズだとしたら?」
そうしてとある古びた扉の前に案内される。
虎杖君が構え、拳で扉を破壊すれば__
悠仁「!!……えーと」
歌姫「っ、やられたわね」
順平「誰もいない……みたいですね」
部屋の中を見渡しても、誰の姿もなく。
恵「でも逆に」
野薔薇「これでメカ丸で確定かしら」
どうやら僕たちは一足遅かったらしい。
床には何か機械のような管と瓦礫の残骸があるばかりで……メカ丸先輩はとっくに逃げた後だった。
順平「(メカ丸先輩なら……A君の居場所も知ってるかな。
ひと目でいいから、もう一度君に会って話したいんだ)」
__________
呪術高専東京校____
極秘の任務は失敗に終わり、僕たちはすぐに東京へと帰った。
あまり京都に長居しても上層部に怪しまれるし。
寮に入れば五条先生が入口で待ち構えていて__
五条「やっ、皆んなお疲れ様。今回の任務は無駄足だったみたいだね」
悠仁「ごめん先生……」
五条「いやいや!責めるつもりはないよ、歌姫から聞いたけどとっくの昔に逃げてたみたいだし」
なんの成果も得られなかったことに申し訳なくなる。
僕からしたらこれがA君を見つけ出せる手がかりだったのに……と、五条先生は僕に視線を向け。
五条「それと、順平に話があるから借りてくね。皆んなはもう休んでていいよ」
恵「?吉野だけですか」
悠仁「順平ってば何やらかしたんだ?」
順平「えっ……!?僕は何もしてないけど……」
野薔薇「じゃああたしは真希さんとこにいこっと」
皆んなの視線に思わず緊張していれば。
先生は僕の肩を抱いてきて__
五条「ほーら、早くいくよ。Aのことで七海も待ってるから」コソッ
順平「あっ、はい……!」
耳元でA君の名前を囁かれ、すぐに何の話か分かった僕は。
そのまま五条先生に連れられて空き教室に向かった。
__________
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シュリィ(プロフ) - べいぞーさん» コメントありがとうございます!ヤンデレな真人も挟んじゃいました(៸៸᳐> <៸៸᳐)♥楽しんでくださると幸いです! (12月16日 23時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
べいぞー - まだ読み途中ですが真人がDVカレシっぽくなってきて万々歳です。ありがとうございます、ものすごくいい作品だと思っております (12月12日 14時) (レス) id: 32b6ce9bde (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - ニーなさん» コメントありがとうございます…!小説を好きと言ってもらえて嬉しいです!最後まで更新頑張りますね(^ ̳- ‧̫ • ̳^)♡ (10月26日 0時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
ニーな - このシリーズめっちゃ好きです!体調に気をつけて更新がんばってください! (10月24日 21時) (レス) @page29 id: 8c9f62e83c (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 星雀さん» コメントありがとうございます!ぜひ続きも読んでくださると嬉しいです(៸៸᳐>⩊<៸៸᳐)♪ (10月8日 23時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュリィ | 作成日時:2023年9月13日 23時