【呪術廻戦】猫を飼ったら真人だった件７【男主】

4．説得と猫 ページ4

漏瑚たちの言葉に僕は唇を噛みしめる。






A『そんなの……勝手だよ。僕だけ待ってるなんて』



漏瑚「安心せい。Aがいなくとも儂らだけで五条 悟の封印は可能だと、夏油から聞いた」


花御「全て終わったら出してあげますから。それまでは安全なここにいてください」






説得しようにももう決めたことみたい。

僕の話を聞いてもらえない……まさか、漏瑚までこんな風に考えてたなんて。






A『で、でも！五条先生に祓われちゃうかもしれないんだよ？僕、漏瑚たちがいなくなるのは嫌だよ……』


漏瑚「……すまん」



A『……』ｸﾞｽｯ


漏瑚「っ！？な、泣いているのか？」






五条先生と戦えば無事では済まない、そう言っても漏瑚はただ謝るばかりで。

夏油＿＿羂索だって隙あらば取り込もうと企んでいるだろうし。


でもそれを伝えようにもどう話したらいいのか分からなくて、涙が溢れる。






真人「あーあ、泣かせちゃった。2人とも、Aの説得は俺に任せてよ」



漏瑚「ううむ……しかし、」


花御「漏瑚、行きましょう。真人なら大丈夫でしょうから」






漏瑚はバツが悪そうに僕を見たあと、花御と一緒に座敷牢の前から姿を消した。






真人「ほら、Aの大好きな猫ちゃんだよ〜。君が安心して過ごせるよう部屋から色々持ってきたんだ」


A『……いらない』






真人は猫のぬいぐるみを渡してくる。


よく見たら牢には僕の私物がいくつか置かれていた。自宅から持ってきたのかな。






真人「……Aが俺たちを心配してるのは分かってるよ。

でも、君の悲しい顔を見たくないんだ。渋谷に行けば高専の連中とも会うことになるだろうし」






真人は拘束を緩めると悲しそうに顔を伏せる。

僕が泣いたからか、お揃いの猫耳と尻尾もぺたんと垂れていた。






A『そんなの覚悟してる』


真人「順平もAが裏切り者だって知ったら何言うか分かんないよ？宿儺の器だってきっと罵ってくる」


A『……順平も悠仁もそんなこと、』






『言わない』って言おうとしたら唇を塞がれた。


真人は顔を上げて僕の服を脱がし始める。急な口付けに戸惑っていれば＿＿






真人「……やっぱりアイツらの肩を持つんだ。

知ってる？人間って快楽に弱いんだ。もう何も考えられないようぐちゃぐちゃにしてあげる。



それでアイツらのこと全部＿＿＿＿忘れて」










＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

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