26．恋心と猫 ページ26
牢越しに真人とメカ丸が睨み合う。
きっとメカ丸はもう京都校の人間を裏切る気はない。
そもそも、メカ丸が呪霊側についていたのは��
だけど、その体ももう真人に治してもらったんだし。
A『貴方がどうしても殺せっていうならそうしてあげるけど。
本当にいいの？会いたい人がいるから……夏油と縛りを結んだんじゃないの？』
幸吉「……！そ、それでも俺は……」
そう聞いたらメカ丸は俯く。
裏切りたくない気持ちと、皆んなに会いたい希望で揺れているみたい。
僕がメカ丸の返答を待っていれば。
痺れを切らしたのか、真人が後ろから抱きついてきて＿＿
真人「ね〜もう面倒だから殺しちゃおうよ。別にコイツがいなくたって俺たちが負けるとは思えないし？」
幸吉「っ！」
A『ダメだってば真人。それに、殺すなら僕がやる』
僕の言葉にメカ丸の肩がビクッと震えた。
断れば真人に殺されると思ってたのかな？
だけど、僕の��お願い��で生かしたんだから……僕が責任もって処分しないとね。
真人「えっ？Aがやるの……？そんなのダメ……！！」
A『どうして？』
真人「そ、それは……」
それに真人が異議を唱え、理由を聞けば言いづらそうに口ごもる。
僕が首を傾げていれば＿＿
幸吉「猫宮、お前……改造人間以外の人間を殺したことないだろ」
A『！なんでそれを……いや。体を治す前の貴方なら全部視てたか』
幸吉「あぁ。その呪霊はお前の手を汚させたくないのか。
それか、身内を殺すことでお前が傷つくのを恐れているんじゃないか？」
メカ丸の考察に今度は真人の肩がぴくりと震えた。
A『そういや、僕をここに閉じ込めていたのも……僕が呪術師側と敵対して傷つくのが嫌って理由だったよね』
真人「……何でお前なんかが俺の考えに気づくんだよ」
図星だったのか、真人はメカ丸を睨みつける。
幸吉「言っただろう。全て��視て��きたと。お前が何人もの人間を弄んだ凶悪な呪霊だという考えは変わらない。
でも、お前の猫宮に対する思いはまるで……人の恋心みたいだったよ」
真人「……」
尻尾が揺れる。
他人から見ても真人は僕のことを大事に思ってくれていたみたいで。僕は思わず飼い猫の頭を撫でていた。
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シュリィ(プロフ) - べいぞーさん» コメントありがとうございます！ヤンデレな真人も挟んじゃいました(៸៸᳐> <៸៸᳐)♥楽しんでくださると幸いです！ (12月16日 23時) (
レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
べいぞー - まだ読み途中ですが真人がDVカレシっぽくなってきて万々歳です。ありがとうございます、ものすごくいい作品だと思っております (12月12日 14時) (レス) id: 32b6ce9bde (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - ニーなさん» コメントありがとうございます…！小説を好きと言ってもらえて嬉しいです！最後まで更新頑張りますね(^ ̳- ‧̫ • ̳^)♡ (10月26日 0時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
ニーな - このシリーズめっちゃ好きです！体調に気をつけて更新がんばってください！ (10月24日 21時) (レス) @page29 id: 8c9f62e83c (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 星雀さん» コメントありがとうございます！ぜひ続きも読んでくださると嬉しいです(៸៸᳐>⩊<៸៸᳐)♪ (10月8日 23時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュリィ | 作成日時：2023年9月13日 23時
