25．凶悪と猫 ページ25
燭台を片手に地下室への階段を降りる。
降りた先は前に僕が閉じ込められていた座敷牢で、今は別の人を閉じ込めていた。
牢の中に目をやれば＿＿
A『おはよう。体の調子はどう？
＿＿＿＿与 幸吉』
幸吉「……猫宮か？どういうことだ。
俺は……何で生きているんだ……？あの時に死んだはずじゃ」
声をかければ与 幸吉……メカ丸は戸惑いがちに僕を見る。
その手足には呪力を封じる枷が付けられていて、呪術を使うのは無理なはず。
まだ混乱してるけど説明してあげないとね。
A『確かに、貴方は真人に��無為転変��されたよ。
でも、形を小さくされただけでまだ死んではいなかった。それを僕が術式反転��再生��で戻してあげたんだ』
幸吉「……お前が俺を助けただと？どういうつもりだ？
俺を生かしておく価値なんて……はっ！まさか、京都校の人間をおびき出す為の人質にするつもりか……！？」
そう言ってメカ丸は今にも自死しそうな勢いで睨みつけてくる。
このままだと本当に舌を噛み切りそうだから僕は慌てて話を進めた。
A『違うってば！』
幸吉「だったらどういうつもりだ！！」
A『……僕と縛りを結んで欲しいんだ。これからの保険として』
僕が目的を告げればメカ丸は乾いた笑い声を上げた。
幸吉「ハハッ、俺が今更お前らに協力すると思うか？？
ずいぶんおめでたい頭だ……呪霊なんかと付き合うだけはあるな」
A『縛りの内容も聞かずにいいの？』
幸吉「お前らと組むぐらいなら死を選ぶ。
それに、猫宮……お前はあの時、俺を殺すつもりだったんだろ？」
冷ややかな目で拒絶されるけど。
A『そうだね。僕の大事な飼い猫を殺されたと思ったから。
でも真人は生きてたし、ちゃんと僕の��お願い��を聞いて貴方を殺さなかったんだよ』
幸吉「あの凶悪な呪霊を猫扱いか。やっぱりぶっ飛んでるな」
真人「誰が凶悪な猫だって〜？？」ﾋｮｺ
A『っ、真人！』
猫耳と尻尾を生やした真人が後ろから僕に抱きついてきた。
そのまま会話の流れにも入ってくる。
真人「えへっ、A〜！俺も来ちゃった♪」
A『もう。上で待っててって言ったのに』ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
幸吉「チッ！殺すならさっさと殺せ……！！」
真人「はぁ？せっかくAの��お願い��で殺さないでやったのに、意味わかんないんだけど」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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シュリィ(プロフ) - べいぞーさん» コメントありがとうございます！ヤンデレな真人も挟んじゃいました(៸៸᳐> <៸៸᳐)♥楽しんでくださると幸いです！ (12月16日 23時) (
レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
べいぞー - まだ読み途中ですが真人がDVカレシっぽくなってきて万々歳です。ありがとうございます、ものすごくいい作品だと思っております (12月12日 14時) (レス) id: 32b6ce9bde (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - ニーなさん» コメントありがとうございます…！小説を好きと言ってもらえて嬉しいです！最後まで更新頑張りますね(^ ̳- ‧̫ • ̳^)♡ (10月26日 0時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
ニーな - このシリーズめっちゃ好きです！体調に気をつけて更新がんばってください！ (10月24日 21時) (レス) @page29 id: 8c9f62e83c (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 星雀さん» コメントありがとうございます！ぜひ続きも読んでくださると嬉しいです(៸៸᳐>⩊<៸៸᳐)♪ (10月8日 23時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュリィ | 作成日時：2023年9月13日 23時
