3．狂気と猫 ページ3
仄かな明かりが照らす牢の中＿＿＿＿
僕の飼い猫は狂気的な笑みを浮かべ、首元を舐めてくる。
鋭い牙も押し当てられるから下手に動けない。
真人「前にも言ったよね？俺から離れようとするのは許さないって」
A『ぁ……そういう、つもりじゃ……！』
喉元をカプリと甘噛みされ力が抜ける。
必死で耐えていると真人は噛むのをやめ、手は拘束したまま僕を見下ろした。
真人「じゃあどういうつもり？ここから出たいなんて」
A『それは……』
漏瑚「＿＿真人、そこまでにせんか。Aも混乱しているだろう」
僕だって真人を守るために君の隣で戦いたい、そう伝える前に漏瑚と花御が牢の向こうに現れる。
A『漏瑚に花御！
良かった、話が通じそうな人が来て。早くここから出してよ』
漏瑚「……それはならん」
A『え、』
漏瑚たちなら真人の暴走を止めてくれるかと思ったけど。
何故か断られてしまった。
A『なんで……？』
花御「すみませんA。これも全部……貴方の為なんです」
僕が困惑していると花御が申し訳なさそうに口を開いた。
A『僕の為ってどういうこと？渋谷の計画には僕の力が必要なんじゃないの』
漏瑚「そうだな、Aさえいてくれたらあの五条 悟が相手でも勝算はあるだろう。
だがな……儂らはお前にこれ以上、傷ついて欲しくないのだ」
漏瑚は持っていた杖に視線を落とす。
漏瑚「……儂らとて馬鹿ではない。
お前が呪術師と敵対することになれば、辛い思いをすることは分かっておる」
A『っ、それでも……！
僕にとっては真人たちが大切だから。人間と戦うって決めたんだ』
必死に思いを伝えようとするけど、漏瑚は首を横に振った。
そしてぽつりと語り出す。
漏瑚「真人からこの里について聞いた。お前の先祖は強欲な人間に使い潰されたのだと。
儂らはそいつらとは違う、本物の人間なのだ。Aの��心��を傷つけてまで……呪術師どもと戦わせたくない」
A『漏瑚……』
花御「A、どうか分かってください。漏瑚も真人も、もちろん私も。
貴方のことが大切だから閉じ込めることにしたんです」
花御もそう伝えてくる。
仲間が僕を大事だって思ってくれるのは嬉しい、けど。
僕がいないと��渋谷事変��が原作通りに進んでしまうかもしれない、それだけは＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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シュリィ(プロフ) - べいぞーさん» コメントありがとうございます！ヤンデレな真人も挟んじゃいました(៸៸᳐> <៸៸᳐)♥楽しんでくださると幸いです！ (12月16日 23時) (
レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
べいぞー - まだ読み途中ですが真人がDVカレシっぽくなってきて万々歳です。ありがとうございます、ものすごくいい作品だと思っております (12月12日 14時) (レス) id: 32b6ce9bde (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - ニーなさん» コメントありがとうございます…！小説を好きと言ってもらえて嬉しいです！最後まで更新頑張りますね(^ ̳- ‧̫ • ̳^)♡ (10月26日 0時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
ニーな - このシリーズめっちゃ好きです！体調に気をつけて更新がんばってください！ (10月24日 21時) (レス) @page29 id: 8c9f62e83c (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 星雀さん» コメントありがとうございます！ぜひ続きも読んでくださると嬉しいです(៸៸᳐>⩊<៸៸᳐)♪ (10月8日 23時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュリィ | 作成日時：2023年9月13日 23時
