15．シャツと猫 ページ15
座敷牢の扉を��崩壊��で壊し、外側に出る。
地下への入口は猫宮家の屋敷内にあったようで、階段を上れば廊下に出た。
叢雲「確か、こちらの廊下から外に出られるはず」
A『花御たちが戻ってくる前に里から出ないと。ポメもおいで』
ポメ？「キャン！」
僕の足元で転がるポメ？が危なっかしいから抱き上げる。
そのまま叢雲の案内で屋敷の外に出れば＿＿
花御「＿＿お待ちなさい」
A『っ……！花御……』
叢雲「……いくら花御とて、主殿の邪魔はさせない」
背後から花御に声をかけられた。
やっと外に出られたのにここで捕まる訳には……。
叢雲も花御を警戒して身構え、ポメ？も『ウーッ！』と唸り声を上げる。
花御「……そのままの格好で出ていくつもりですか？」
A『っ！？//
そうだった……僕、服を持ってないんだった……』
軟禁された時に制服は取り上げられたし。
今の僕は真人に与えられた薄いシャツしか着ていなかった。
このままの格好じゃ戦うどころか、動けば色々と見えちゃいそう。
花御「少し、待っていてください」
花御はそう言うとなぜか屋敷に引き返す。
その間に叢雲は呪霊の姿に変わり＿＿
叢雲「＿＿＿＿グララァ……！
主殿、背に乗るといい。我が翼でこの里から飛んで出られる」
A『この格好で背中に乗るのはちょっと……』
叢雲「……？我は気にしない」
叢雲は呪霊だし人間の羞恥心が分からないみたいで。
どうしようと悩んでいれば＿＿
花御「＿＿A、出ていくならこの服も返します」
A『あっ……これって僕の制服だよね？……花御はいいの？僕が出ていっても』
花御「Aが私の手元からいなくなってしまうのは寂しいです。
ですが、貴方がどうしても出ていくというなら止めはしません」
花御から丁寧に畳まれた制服を受け取り着替える。
もう僕は高専生じゃないけど……やっぱりしっくりくるな。
花御「貴方が私たちを思ってくれているように。私もAのことが好きなんです。
なので必ず……また私たちの元へ戻ってきてください」ｷﾞｭ
そう言って花御に優しく抱きしめられた。
ふわりと花の香りもして。
花御の人間らしい一面に触れられ、僕もそっと抱きしめ返す。
A『……うん。僕の仲間は真人や花御たちだから。
ちゃんと戻ってくるよ』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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シュリィ(プロフ) - べいぞーさん» コメントありがとうございます！ヤンデレな真人も挟んじゃいました(៸៸᳐> <៸៸᳐)♥楽しんでくださると幸いです！ (12月16日 23時) (
レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
べいぞー - まだ読み途中ですが真人がDVカレシっぽくなってきて万々歳です。ありがとうございます、ものすごくいい作品だと思っております (12月12日 14時) (レス) id: 32b6ce9bde (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - ニーなさん» コメントありがとうございます…！小説を好きと言ってもらえて嬉しいです！最後まで更新頑張りますね(^ ̳- ‧̫ • ̳^)♡ (10月26日 0時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
ニーな - このシリーズめっちゃ好きです！体調に気をつけて更新がんばってください！ (10月24日 21時) (レス) @page29 id: 8c9f62e83c (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 星雀さん» コメントありがとうございます！ぜひ続きも読んでくださると嬉しいです(៸៸᳐>⩊<៸៸᳐)♪ (10月8日 23時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュリィ | 作成日時：2023年9月13日 23時
