12.苺と猫 ページ12
しばらく撫で続けていると。
だんだん機嫌が戻ってきたのか、クッションから顔を離してくれる。
真人「……言っとくけど泣いてないからね?」
A『分かってるよ。もうお昼にしようか』
ソファーから立ち上がり、サンドウィッチを持ってくる。
真人の好みが分からないから色々な具材のものを作っておいた。
この中に気に入る味があればいいな。
真人「この果物?が入ったやつ、けっこう好きかも」
もそもそとサンドウィッチを食べていた真人がふと呟く。
それは大粒の苺と生クリームが入ったフルーツサンドで。
A『それはフルーツサンドっていって苺を挟んだものだよ。ふわふわで甘いでしょ?』
真人「ふーん。ねぇ、Aはどれが好き?」
A『そうだなぁ……フルーツサンドもだけど、コロッケサンドも好きかな』
すると、真人はコロッケサンドも手に取り食べ始めた。
A『どう?』
真人「こっちも美味しいよ。フルーツサンドには負けるけど」
A『真人は甘党なんだ?僕と一緒だね』
僕もオレンジの入ったフルーツサンドを手に取る。
食べれば爽やかな柑橘系の香りが口の中に広がった。
A『果物ならベランダでも色々育ててるから見てみる?』
真人「今は果物よりも……こっちの方が気になるかな」ペロ
急に顔を近づけてきたかと思うと。真人は僕の唇の端をペロリと舐め上げた。
予想外の動きに固まっていると__
真人「ここ、クリームついてた♪」
ニッと笑って頬をトントンと指で示す。
さっきの感触を思い出した僕は顔が火照るのを感じながら__
A『っ……/// もう、そういうことは口で言ってってば……!』
真人「あはは!さっきの仕返し〜!」
真人の勝ち誇った笑みに若干ムカつきつつも、どうしてか嫌な感じはしない。
楽しげに笑う真人を見てると『仕方ないなぁ』なんて気分になった。
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シュリィ(プロフ) - 砂さん» コメントありがとうございます!続編もよろしくお願いします(៸៸᳐>⩊<៸៸᳐)♪ (11月7日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
砂 - あ、好きだこの作品…書いてくださってありがとうございますぅぅぅ、、、 (11月4日 7時) (レス) @page23 id: f5943d0623 (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 名前変えたのでコメントを投稿し直しました、通知行ってたらすみません……! (2023年2月7日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - ハンカチモンスターさん» コメントありがとうございます。こちらこそ続編の方もよろしくお願いしますね!推してもらえて感謝です♡(˶> ̫ <^˵)੭ (2023年2月7日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 火鉢さん» 応援コメントありがとうございます。大好きだなんて嬉しいです!これからもこの小説をよろしくお願いしますね!(ˆ ̳ᴗ ̫ ᴗ ̳ˆ)♡ (2023年2月7日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュリィ | 作成日時:2022年10月5日 22時