2.雨と猫 ページ2
しとしと____
と、心地いい音を奏でながら雨が降っている。
僕は雨音を聞きながらこれまでのことを思い出していた。
おぼろげながらも頭の中に残っている、前世の記憶。
こことよく似た世界、そこに生きていた人間はきっと違う人達なのだろう。
なぜならこの世界は。
A『__やっぱり僕、呪術廻戦の世界に転生してるよね』
そう、ここは呪術廻戦の世界。
前世の記憶に気づいたのは幼少の頃から呪霊を見てたから。
だけど、せっかくの2度目の人生でわざわざ危険な道に進む理由はない。
呪霊を避けつつ、平和に生きるのが今世の僕の目標だ。
雨音の中、そう考えていると視界端の公園で何か青い塊が動く。
A『今、何か動いたような……って、猫?』
気になってチラリと公園を覗いてみたら__
水色の毛並みに、青と灰のオッドアイの猫が遊具の下に佇んでいた。
猫?「にゃーん」スリスリ
A『か、可愛い……!』
猫は甘えるような声を出しながら足元にすり寄ってくる。
さっきまでクールに人生論を語っていた僕はどこへやら。
思わずしゃがみこんで、猫の頭を優しく撫でた。
A『もふもふ……猫は癒しだなぁ。
でも、こんな毛色の猫はいないし気配からして呪霊だよね……』
猫「__!……ゴロゴロ」
呪霊という言葉に反応してか、一瞬張り詰めた空気になる。
けど、そんなのお構い無しに撫で続けていると猫は喉を鳴らした。
A『君、猫の呪霊?
うちペット不可のマンションだけど呪霊なら飼ってもいいかな』
猫「……にゃーん」
猫は不思議そうに僕を見つめながら、承諾とも取れる返事をした。
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シュリィ(プロフ) - 砂さん» コメントありがとうございます!続編もよろしくお願いします(៸៸᳐>⩊<៸៸᳐)♪ (11月7日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
砂 - あ、好きだこの作品…書いてくださってありがとうございますぅぅぅ、、、 (11月4日 7時) (レス) @page23 id: f5943d0623 (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 名前変えたのでコメントを投稿し直しました、通知行ってたらすみません……! (2023年2月7日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - ハンカチモンスターさん» コメントありがとうございます。こちらこそ続編の方もよろしくお願いしますね!推してもらえて感謝です♡(˶> ̫ <^˵)੭ (2023年2月7日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 火鉢さん» 応援コメントありがとうございます。大好きだなんて嬉しいです!これからもこの小説をよろしくお願いしますね!(ˆ ̳ᴗ ̫ ᴗ ̳ˆ)♡ (2023年2月7日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュリィ | 作成日時:2022年10月5日 22時