迷いネコ【黒尾鉄朗】 (ページ10)

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あ「おじゃまします…」

黒「荷物こっち」

私はたぶんクロ先輩の部屋に連れてきてもらった

黒「ご飯食べようぜ」

あ「はい」

私達はリビングでそれぞれのご飯を食べる

黒「悪かったな。」

あ「え？」

先輩はサンマの缶詰めをくわえながら言う

黒「いや…いきなり合宿付き合えなんて。」

あ「あ…全然大丈夫ですよ？」

最初は嫌だったけど。
でもクロ先輩見てたら面白いし、
他の音駒の人たちとも仲良くなってみたいし

黒「そうか？…ただでさえ合宿で疲れてるのに」

あ「それは、先輩達も同じですよ」

黒「そうか。ありがとうな。」

さっきまで笑ってたのに、急だったな

黒「じゃあ、夜遅いし風呂入って寝るか。先がいいか？っていってもシャワーだから関係ないか…」

あ「あ、どっちでも…」

黒「じゃあ後で入る。先入っていいから」

あ「ありがとうございます！」

…

あ「お風呂ありがとうございました！」

黒「おう。俺の部屋で寝ていいから」

たしか先輩の部屋にはベッドが一つ…

あ「先輩は？」

黒「あぁ、俺はリビングで寝るから」

そう言うと先輩はお風呂へ行ってしまった

いいのかな…
とか思いつつベッドに入る

先輩があがるまで待とう。

あ「…」

眠い。

バスで寝たのに…

ダメだ。起きなきゃ…

あ「…」

…

黒「おい。」

あ「…」

黒「おーい。」

あ「…。…！」

気がついたら私は先輩にほっぺをつねられている

あ「え、今何時ですか！？」

黒「５時半だね。」

あ「…。」

やっぱり寝ちゃったんだ！

私は飛び起きてリビングに行く

あ「…」

テーブルには朝御飯が作ってあった

黒「食べるだろ？」

あ「…すみません、ありがとうございます」

黒「集合は７時だから、６時半には家出るぞ」

あと一時間。

あ「はい！」

昨日もバスで寝てしまってただでさえクロ先輩に迷惑かけてるのに更に夜先輩のベッドで寝てしまって朝ご飯まで…

あ「よし。」

今日からの合宿頑張ろう。

黒「気合い入れてるところ悪いけど、寝癖ついてる」

あ「！」

触っただけでもわかる。
けっこう跳ねてる…

あ「間に合わないかもしれない…」

私は急いで準備を始める