迷いネコ【黒尾鉄朗】 (ページ44)

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終わった…

監督たちに相席して何分経っただろうか

猫「もうこっちに転校したらどうだ？」

あ「え？」

猫「冗談だよ」

あ「わ、わかってます！」

分かってるのにクロ先輩と一緒にいるところを想像してしまった

同じ学校だったら…
同じ学年だったら…

烏「明日からは烏野でしっかりしてもらわないとな！」

監督はニコニコ笑ってる
つられて私は苦笑い

それより早く皆のところに行きたい
誰か助けて。

あ「…」

あれ、こっちに来てるのクロ先輩？

黒「あの…」

まさか…戻してくれる？

黒「今から片付け始めます。」

あ「…」

ですよね…
こうなったら片付けのときしかない。

あ「私片付けに行ってきます！」

烏「あぁ。今回はしっかりとな！」

あ「わかってます！」

よし、今回は失敗をしないように。

澤「桜木！」

あ「？」

目の前には潔子先輩もいる

澤「この前みたいなことを防ぐために今日は清水と常に2人で行動するように。じゃあ頑張れよ！」

あ「…。…はい。」

まさかの展開。
まぁ、それだけ前にしたことが迷惑かけたってことだよね…

清「じゃあ体育館行こっか！」

あ「はい」

…

体育館にはクロ先輩の姿はない

こういう運命だったのかもしれない

清「Aちゃん！ゴミお願い！捨ててきてらすぐに戻ってきてね！」

あ「はい！」

私は食堂の方にあるゴミ捨て場に向かう

…

黒「A？」

あ「！」

その声を聞いただけで一気に緊張がはしる

黒「今回は先輩たちに見張られながら掃除してるんだってな！」

そういってケラケラ笑うクロ先輩

あ「…。」

会えて嬉しい、話せて嬉しい、なのに前みたいにうまく話せない

黒「まぁ、俺はまたお前がまた音駒に来てくれたら嬉しいけどなぁ」

あ「またバカにしてますか！？」

きっとまたニヤニヤしてる
私は振り返る

あ「！」

だけどクロ先輩の顔は笑っていない

あ「///」

黒「ぷっ」

あ「！」

黒「冗談だけどな！確かにマネージャーいると助かる」

あ「…」

なんだろうこの気持ち
私だけがこんなにクロ先輩のこと大好きで…

あ「もうやだ…」

黒「何か言ったか？」

あ「言ってないです。…さようなら！！」

私はゴミを抱えて走る

私最低だ、ただの八つ当たりじゃん
それにクロ先輩が私のこと好きなわけないのわかってるのに

…ばか

…

あ「もうやだ…」