迷いネコ【黒尾鉄朗】 (ページ39)

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1度話してしまったら
またすぐにでも話したくなってしまう

日「疲れたー」

あ「お疲れさま！」

私は預かっていたタオルを渡す

日「ありがとう！」

せっかく音駒の合宿に参加できたんだ
少しでも皆の力になれるように見てきたことを
活かせるように伝えないと

影「おい！日向！！」

あ「？」

日「な、何だよ」

水分補給から戻ってきた飛雄がズカズカ翔陽の方へやってくる

影「そのタオル俺のだろ！」

日「え？…うわぁ、影山のだ！」

あ「あれ！？」

翔陽は使っていたタオルを雑巾のようにつまみ上げる

影「人の使っておいて何だよその持ち方は！」

そういえば飛雄からもタオル預かってたかも…

あ「…」

飛雄のタオルは私の手にあった

あ「ご、ごめん…私が渡し間違えた」

日「え？」
影「！」

澤「珍しいこともあるんだな」

騒ぎを聞きつけた大地先輩がこっちへ来る

あ「すみません…」

日「別に大丈夫だからな！影山のってとこはちょっとあれだったけど…」

影「おい。」

澤「はいはい、言い合いはやめなさい。それより次試合だからな！」

日「本当だ！みんな準備している！」

飛雄と翔陽は2人で競い合いながらコートへ向かう

澤「桜木疲れてないか？」

あ「大丈夫です！！次から気を付けます！」

澤「きつくなったら清水に言うように！」

…
＊澤村side

菅「桜木が転けたり怪我する以外のミスするの珍しいよなー」

澤「確かに。体調悪いのか…？」

ガチャンッッ

あ「！…すみません！すぐ洗ってきます！！」

ボトルを倒した桜木は選手より大きな声で謝罪の言葉を述べダッシュで体育館をあとにする

菅「…。いや、いつもと同じぐらい元気だな。」

澤「…あぁ。」

どうやら体調が悪いわけではないみたいだ。