迷いネコ【黒尾鉄朗】 (ページ21)

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4日目になってやっと仕事が慣れてきた

あ「先生、仕事終わったんですけど、他にやることありますか？」

猫「もう終わったのか！」

今は13：30
昼食の後片付けが終わったところ

猫「そうだなー。…じゃあ練習に参加してもらおうか。」

あ「え？」

予想もしていなかったことに驚く

猫「スパイク練習のボール投げれるか？」

あ「あ、はい」

猫「じゃあよろしく！」

今まで練習に直接関係あることは私がいなくなったときに困るからって参加させてもらえてなったのに…

クロ先輩に言わなきゃだよね…
あれっきり話してない。
少し緊張するな

私は休憩中に言うことに決めた

…

あ「クロ先輩！」

黒「どうかしたか？」

あ「猫又先生からスパイク練習手伝うように言われたんですけど…」

黒「え？」

クロ先輩は驚いている

いつもとあまり変わらない…？

あ「流れ教えてください！」

私は思いきっていってみる

黒「あぁー、無理だわ。おい研磨！」

孤「…何？」

たまたま通りかかった研磨先輩はゆっくり歩いてくる

今"無理"って言ったよね…
主将は忙しいからしょうがないよね…

黒「こいつにスパイク練習のときの流れ教えてやってくれないか？」

孤「えぇ…クロが教えたらいいじゃん」

黒「俺は少し休憩するから。……もう疲れた。じゃあ頼んだ！」

クロ先輩は行ってしまった

あ「…」

疲れたってどういう意味なんだろう…
練習が疲れたってこと？

違う…

疲れたって言ったとき私の方を先輩は見ていた

それに練習疲れたなんて先輩が言うわけない

孤「…。こっち来て」

あ「…はい」

私は合宿のときのことを思い返す

何かあったときはクロ先輩が助けてくれてたな

泊まるところ探していたときも
皿を割ってしまったときも
知らない男の人にからまれたときも

そりゃ…
疲れるよね…

合宿に来ているのにマネージャーのお世話
それも他校のマネージャーのお世話

それなのに私は少し仲良くなれたかもって
調子に乗っていた…

なんでもっと早く気づかなかったんだろう…

孤「聞いてた？」

あ「…！すみません…」

孤「…」

研磨先輩はもう一度説明してくれた