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31話 ページ33

「···全部似合ってるってどゆこと??」

「俺に聞かないでくれ」

「買うか」

「…せめてもう少し絞ってくれ」


私は試着させた服をほぼ持っていく

本当はもう少し買う予定だったのだが、秀の待ったと金銭面のせいで、2着ほどボツになった

これが学生の性というもんよ

それでも、待ったがかけられるがそんなこと気にしてたらそこで試合終了だ


だってイケメンを着せ替え出来るチャンスなんて滅多にないんだよ!?

それくらいさせてくれても良くない!?!?

貢がせてよ!!切実に!!!!!


レジに持ってくと、とうとう秀は折れたようで店から出るとお礼を言ってくれる

それからはお昼を食べ休憩を挟んでから、必要な日用品などを買い揃える

下着についてはお金を持たせて買いに行かせた

その間、暇なのでぼーっと店の前で待つ

ふと、目に留まるものがあり思わずそちらに目を向ける


「···お」


私は、目に止まった『ソレ』を手に取り迷わずレジに向かった

ラッピングまでは時間が無かったのでとりあえず袋に入れてもらい店を出る

秀はどうやらまだのようで、来ていない

その買った袋をバッグの中に隠し、スマホを弄る


「A」


名前を呼ばれる

顔を上げればそこには袋を持った秀が目の前に立っていた

何だか彼氏みたいだなぁ…

そんなことをぼんやりと考えながら、スマホの電源を切りバッグに入れる


「もう買い忘れってないよね?」

「強いて言うなら夕飯の材料くらいか」

「おっけ、先に買ったもの車に置こ」


二人で歩き出し、外まで出る

二人で戻るよりも車をこっちに持ってきた方が早かったので、秀に待ってるように言ってから車を取りに行く

しかし、私は忘れていたのだ

彼が物凄く人目を引く容姿をしていることに


「…逆ナンって本当にあるんだ」


思わずぽつりと漏らす


車を秀が待っている付近に停め、降りてみれば何やら女性二人が言い寄っている場面に遭遇した

バレないように近づいてみると、女性が言い寄っている相手は我らがイケメンこと秀だった


秀は何度も断っているにも関わらず女性陣は全く引く気配がない

秀はもはや相手にするのも面倒なのかただただ黙っていた

心なしか怒気が感じられる


…やれやれ、モテるって大変ねぇ


なんてぼんやり考えながら、秀のもとへと駆け寄った


さて、助けましょうかね

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ぞーきん。(プロフ) - 沙代さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて何よりです!公式頑張らせていただきますね!! (2021年6月25日 8時) (レス) id: e337d5f43a (このIDを非表示/違反報告)
沙代 - 作者様の書く紳士で優しい赤井さんが好きすぎます、、!!笑笑公式頑張ってください!応援しています。(^^) (2021年6月25日 7時) (レス) id: b5b0d31a8f (このIDを非表示/違反報告)
さき。(プロフ) - 読みたいです!!!!!!!!!!!! (2021年6月24日 22時) (レス) id: bc9aead4c2 (このIDを非表示/違反報告)
やよい@小悪魔(プロフ) - 番外編読みたいっすわ!!!() (2021年6月24日 22時) (レス) id: bc461f0e02 (このIDを非表示/違反報告)
ぞーきん。(プロフ) - ねこみみさん» ねこみみさん閲覧ありがとうございます!あの方はきっと全猫が振り返るほど美猫ですよきっと…猫ちゃん飼ってらっしゃるんですか!?可愛いですよね…癒しです… (2021年6月22日 14時) (レス) id: 440cfac776 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぞーきん。 | 作成日時:2021年6月19日 16時

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