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ここの珈琲。
突然の事に開いていた口はパクパクと動く。喋りだしたと思ったら突然珈琲が好きという告白。
「昔さ、二人で珈琲飲もうとしたけどそっちお金持ってなかった時あったやん？そん時半分こして飲もう〜ってなって飲んだらさ、「あったかいね、マンちゃんは」って言われてさ、俺嬉しかったんよね。」
彼の口から淀みなく語られる言葉。確かにそんなことがあったね、なども言えないまま困惑を隠しきれない私を横目で捉え、彼は細く笑う。
「そこからやで。ずっと気になって
、気が付けば好きになってたんよ。」
その時のことを思い出すように懐かしそうに一瞬目を閉じた彼は、次の瞬間私の手首を掴んでいた。
手首を掴むその手は暖かく、昔のあの暖かさと一緒だ、と思った。
なんて思っていると、彼はにっこりと笑みを浮かべ言った。
「やから、これからずっと一緒やな。」
「…………は？」
思わず間抜けな声を出した。すると手首を掴む力がどんどん強くなっていく。
「だって俺好きやもん。ずぅーっと一緒に居たい。お風呂やってご飯やって、なんなら仕事やって。ぜーんぶ俺がやってあげたいもん」
なにをそんな笑顔で冷静に告げるのだ。意味がわからない。
「はっ？ちょ、オスマンどうした？」
「だからこれからずぅーっと一緒やね！って」
「まってまって、ずっと一緒？なんのこと？大丈夫？」
まるで夢を見ているかのようだったオスマンは、目を見開き私を睨んだ。
「ええから、大人しくしとけばええんで。」
彼からは見たことの無い表情に背筋が凍りつく。叫ぼうとした口は口で塞がれSOSを求める脳だが、口内に侵入してきた舌によって正常な判断を下せない。
「オスマ……ンッなんで…………？」
「なんでって、好きやから。」
こういう常識外れな愛、ええやろ？
と狂気的に笑う彼。
彼の体温は酷く暖かく、冷たかった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
2019/11/09 相互様からのお題【狂愛 常識 体温 osmn】で書かせていただいたSS
ありがとうございました。
◇大きな気持ちと、小さな夢【ALL】→←◇狂愛、常識、体温【Os】
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ねこかん(プロフ) - あーさん» ありがとうございます.........！読み返してる...！？だいぶ前からご拝読されて下さってるようで、感謝してもしきれません...！！更新頑張りますね！あー様も小説の更新頑張って下さい........！！！＾＾ (2019年6月14日 17時) (
レス) id: 44d9d7db35 (このIDを非表示/違反報告)
ねこかん(プロフ) - マーシャさん» わわ...！ありがとうございます！素敵だと言ってもらい光栄です。更新頑張りますね！マーシャ様も小説の更新頑張って下さい...！！！＾＾ (2019年6月14日 17時) (レス) id: 44d9d7db35 (このIDを非表示/違反報告)
あー(プロフ) - 短編集いつも楽しませていただいて、何回も読み返させていただいております…！次の更新楽しみにしていますね＾＾ (2019年6月14日 17時) (レス) id: ae45228fe4 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - この短編集とっても素敵です…！次の更新楽しみにしていますね＾＾ (2019年6月14日 17時) (レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
ねこかん(プロフ) - elさん» ありがとうございます。素敵な表現の仕方です…嬉しい限りでございます！お気遣いありがとうございますゆっくり更新ですが、これからもよろしくお願い致します。 (2019年5月1日 21時) (レス) id: d8f7b59ca9 (このIDを非表示/違反報告)
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