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ボスッ、と音をたて社長へダイブする。
暖かい感覚に包まれ、いつまでも衝撃は来ない。不思議に思ったのもそうだが、もうひとつ不思議に思う。
暖かいその感じ、優しく包み込むその感じ。懐かしい匂いがした。
って、そんな場合じゃない！
怖さのあまり瞑っていた目を開けるとそこは黒いスーツ。目線を上にあげて見ると、困ったような社長の顔。
ああ……やってしまった………………。絶対怒ってるよ！だって体重この前増えてたもん！重い女がダイブしてきてそれを受け止めるとか絶対痛いでしょ！？
やべぇと思い、慌てて「すいません！」と謝り離れようと思った。
思ったのだ。
『……？社長？』
何故か私を抱き締めたまま離さない社長。ドキドキが心に響き、顔が熱い。
しかし、何故か落ち着く。まるでお母さんの腕の中で寝る赤ちゃんのような。
不思議と安心する。
私はおもむろに目を閉じる。
この感じはなんだろう。もしかして、前に何処かで……？
いやいや、ないない。だけどそれに反して私の口は開いていた。
『あの、』「なぁ、」
と、同時に社長も口を開く。
『あ、…お先にどうぞ。』
「いや、先に言ってくれ。」
『いやでもおかしな内容ですし…』
「いや、いいゾ。早く言ってくれ。」
被ってしまった言葉を譲り合いつつ、負けた私から言うことになった。
おかしな事だけど、もうヤケクソで言うしかないと悟り、『変に思わないで下さいよ？』と釘を刺しておく。
『……あの、もしかして私達、何処かで会ってました？』
「奇遇だな、俺もそんな気がするんや。」
我ながらおかしな事を言ったと思った、が社長が言った一言に耳が持ってかれる。
『え、マジですか』
「そんなはずないと思ったのだが……何故かそんな気がしてな。」
『……ちなみに、何処で会ったか覚えてます？』
「…………」
『ですよねー』
よくわからない再開……再開と言えるのかもわからないが、再開しました。
それにしても、一体何処で会ったのだろう。
必死に思い出そうとしても、記憶は高校生……いや、大学生も覚えているかどうかだ。
お互い思い出そうとしてるのか、微妙な沈黙が走る。…………あ、思い出した！！！
『私、今日から社長秘書を務めさせて頂きます、よろしくお願い致します！』
自己紹介しないと失礼だよね！
社長さんの顔が少し呆れているように見えた。
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ねこかん(プロフ) - あーさん» ありがとうございます.........！読み返してる...！？だいぶ前からご拝読されて下さってるようで、感謝してもしきれません...！！更新頑張りますね！あー様も小説の更新頑張って下さい........！！！＾＾ (2019年6月14日 17時) (
レス) id: 44d9d7db35 (このIDを非表示/違反報告)
ねこかん(プロフ) - マーシャさん» わわ...！ありがとうございます！素敵だと言ってもらい光栄です。更新頑張りますね！マーシャ様も小説の更新頑張って下さい...！！！＾＾ (2019年6月14日 17時) (レス) id: 44d9d7db35 (このIDを非表示/違反報告)
あー(プロフ) - 短編集いつも楽しませていただいて、何回も読み返させていただいております…！次の更新楽しみにしていますね＾＾ (2019年6月14日 17時) (レス) id: ae45228fe4 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - この短編集とっても素敵です…！次の更新楽しみにしていますね＾＾ (2019年6月14日 17時) (レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
ねこかん(プロフ) - elさん» ありがとうございます。素敵な表現の仕方です…嬉しい限りでございます！お気遣いありがとうございますゆっくり更新ですが、これからもよろしくお願い致します。 (2019年5月1日 21時) (レス) id: d8f7b59ca9 (このIDを非表示/違反報告)
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