戦国最強、島津義弘！！ 【新・信長公記】

黒田新兵衛の心境 ページ7

黒田side

『つれんね〜』
(つれないね〜)

と隣で言うAは九州を制覇した事で有名なヤンキーである

その強さは、誰もが一目置き、味方には安心を、敵には恐怖を与える力である

そんなこいつの異名は¨鬼島津¨

その異名が付いたのは、

組の総人数は300人、敵は3000人ほどであり大きな人数差があるにも関わらず島津組は勝利した

その筆頭に島津Aが居たことかららしい

噂がどこまで本当かは知らないが、こいつが一人で2000あまりもの人数をのしただの、

九州の実力者を叩きのめしただの...と人間離れした力を持っていることは明らかだ

戦時は鬼のようで、敵は逃げ腰になるほどだとか

だが恐ろしいのは武力だけではない

Aは戦略を立てるのも、仲間の指揮を高めることも得意なのだ

それはAの人柄が関係している

誰にも差別したり威張ったりせず平等に、同じ人間として接し

仲間の立てた手柄を自分の事のように喜んだり

無駄にベラベラと自分の事を自慢したりしない

人柄良し、頭も良い、喧嘩も強い

まさにパーフェクトなのである

妬かれることもあるはずなのだが、Aは馬鹿正直だ

Aと話している内にいつの間にかそういう汚い心も忘れてしまう

それにあの¨鬼島津¨がいつも俺の隣に居るし友人だと言ってくれているのだ

これ以上嬉しいことがあるだろうか

いつも隣に居てくれたり、助けてやると言われると優越感を覚えてしまう

始めこの学校に¨鬼島津¨が居るって聞いて驚いたのと同時に倒そうって気持ちが大きかった

やっぱり強者に立ち向かいたくなるのが俺達(ヤンキー)だと思う

でも、Aの極端なところとか、普段は意外と視野が狭いだとか

パーフェクト人間のあどけさが見えて

いつの間にか友人としての誇りの気持ちが勝っていた

『...珍しゅう静かやなあ、どげんしたと？』
(珍しく静かだね、どうした？)

人が褒めてやっているのに失礼な...

黒「...お前俺のことどう思う？」

『...？びんたが良うて、なんやかんやおいん傍におってくるっ、おいん自慢ん友達』
(...？頭が良くて、なんだかんだ俺の傍に居てくれる、俺の自慢の友達)

黒「...そっか」

『すげしんみりしちょらん？大丈夫？』
(凄いしんみりしてない？大丈夫？)

俺だけが知っている島津Aという人物の一面

黒「..俺もお前と友人になって後悔はしてないよ」

会って二日でここまで仲良くなれたのはお前の人柄が良いからだ

『変な物でも食ったんけ！？』

黒「おい」

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