3神エンマちゃん達がイチャコラするだけの短編集(( (ページ1)

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眠り姫(暗黒神×太陽神) ページ1

*太陽神サイド*

「ふわぁ……っ。」

本を置き、大きく伸びをした。

天気がよくて、ポカポカと暖かい日。

こんな日に襲ってくるのは……

そう、睡魔。

庭のちょっとした休憩スペースで本を読んでいたら、日差しを浴びて眠くなってきたところ。

しかも、最近は寝不足ぎみだから余計にだ。

耐えきれなくなって、机に顔を伏せる。だんだんと瞼が重くなり、とうとう俺は眠りについた。

～～～～～

目を覚ますと、外は暗くなっていた。

……外！？

がばっと体を起こす。俺はさっきまで外にいたはずだが、ここは明らかに室内だった。

辺りを見渡すと、見覚えのある景色。

俺が今居るのは、暗黒神の部屋だった。

俺が起きたのに気づいた暗黒神が、こちらを振り返り、言った。

「気分はどうだ？」

気分……そう言われると、さっきよりスッキリしている。

「まあ、普通だぜ。それより、俺は何でここに？」

俺が聞くと、暗黒神が一瞬ニヤリと笑った気がした。

「お前の家に言ったら、その格好で寝てるのが目に入ってな。風邪を引かないように、家に連れて帰ったんだ。」

成る程な。つまり、暗黒神は俺を心配してくれていたと言うことだ。

「ありがとな。」

礼を言ったその時、俺は気づいた。

まさか、俺を運ぶときって……。

「どうやってここに俺を……？」

「そりゃもちろん抱っこだ。」

俺が聞くと、即座に暗黒神が答えた。

途端に、俺の顔が熱くなるのが分かった。

その状態で運ぶなんて……！

暗黒神は、そんな俺をからかっている。

俺のそばに来て、顔に手を添えてきた。

「ｸｸｸｯ、何で顔を赤くしているんだ、なあ？」

煽るような言葉に、俺の頬はさらに熱をます。

「それは……」

俺がいいかけたとき、暗黒神が首に手を滑らせた。

「うわぁっ！？」

思わず声をあげる。

「首まで赤くなってるぞ？」

俺を弄ぶかのように、笑いながら暗黒神は続けた。

「やっぱり太陽神は面白いな。」

そのまま、首に軽くキスされた。

「～～っ///」

突然のことに、甘い声が漏れる。

同時に、体の力が抜けるのを感じた。

暗黒神にもたれかかるように、体が倒れた。

「……ん、まだ眠いのか。」

俺を受け止めた暗黒神は、そう呟いた。

強い睡魔に襲われる。

暗黒神が俺の頭を撫でると共に、俺は意識を手放した。

～～～～～

次に目を覚ましたのは俺の家。

机の上には、暗黒神からの置き手紙があった。

どうやって俺をここに運んできたか。

それを考えると、また顔が熱くなった。