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主張モビー2 ページ38

リクエストより/謎時系列謎時空です
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 甲板でなにやら笑い声が聞こえる。何かと思って顔を覗かせれば、トレードマークであるシルクハットを外したビスタとサッチが、地面に置かれたシルクハットを囲むようにしゃがみこんでいる。不気味とも言えるその光景に言葉も出ずに見つめていると、マルコに気がついた様子のサッチが楽しそうに手招きをした。


「……なにしてるんだよい」

「いいからいいから! 見てろよ〜」


 どこから取りだしたのか真っ直ぐな木の枝をマジシャンの真似事をするようにコンコン、とシルクハットにぶつけてから3、2、1と二人でカウントダウンを始める。あまりに怪しいその様子に出てこなければよかったと少し後悔していると、もぞもぞとシルクハットがひとりでに動き出した。


「なあ」

「ジャジャーン!」

「大成功だ」


 パタリと横に倒れたシルクハットから姿を出したのは、猫の姿のA。得意げに前足を上げて出てきたかと思えば、ビスタに褒められながら撫でられて満足そうに喉を鳴らしている。

 自慢げに鼻を鳴らすサッチはどうも鼻につくが、そんな二人のお遊びに付き合うAはなんとも可愛らしい。Aはただそこに座っているだけでも十分すぎるほど可愛いのだ。自分の身体よりも大きな帽子から姿を現して可愛くないわけがない。むしろ可愛すぎる。

 それでも素直に褒めるのはそれはそれで悔しい。


「なんかねェのかよ」

「にゃー」

「Aは褒められたがっているが?」


 黙って見つめていると、不満そうに二人がそんな声をかけてくる。マルコはひとつため息をついてからしゃがみこんだ。ビスタに撫でられて満足したのか、Aはくしくしと前足で顔をこすっている。そんなAの頭に手をのせて優しく撫でてやる。


「驚いたよい、すごいな」


 たいして、どころか少しも驚きもせず表情も少しも動きはしなかったマルコの言葉はあからさまな嘘だが、Aは嬉しそうにごろごろと喉を鳴らした。もっと撫でろと言うように掌に頭を押し付ける仕草から、Aは褒められるよりもとにかく撫でられたいのだろうと思わず笑みが零れる。


「なんだよ、おれが撫でるより嬉しそうじゃねェか!」

「なぁん」

「雑なんだよい」

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p(プロフ) - あさん» 書いてくださりありがとうございます!!!!私の支離滅裂な展開をこんな可愛らしいお話に仕上げてくださって本当に嬉しいです〜〜!お忙しい中ありがとうございます! (2022年10月26日 15時) (レス) id: 223237ad78 (このIDを非表示/違反報告)
不死川(プロフ) - あさん» さいっこうですうううあ!!!!ほんとにさすがですとしか言えないくらい最高です!!ローの愛を表に出さないけど可愛がってるのが伝わってきて大満足です!ありがとうございます!😍✨ (2022年10月24日 22時) (レス) id: 53c93e683f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 不死川さん» ありがとうございます!こんな感じになりました〜〜どうでしょうか! (2022年10月24日 21時) (レス) id: c0da8dc606 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - すごくアバウトなリクエストだったのに素敵なお話ありがとうございます😭癒されました!!! (2022年10月24日 1時) (レス) @page45 id: 65159ab740 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ののさん» ありがとうございます〜!こんな感じになりました、どうでしょうか……! (2022年10月23日 18時) (レス) @page45 id: db5a2b7bb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年9月7日 8時

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