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食後にテーブルに並んだ空の食器をシンクに運んでいると、洗い物をしていたサンジと目が合った。不思議に思って首を傾げると、「ありがとうな」と言われてさらに頭に疑問符が浮かぶ。


「食器、助かるよ」

「え、あ、う、うん。く、癖になってるだけ、だよ」


 目を合わせてお礼を言われて、なんだか気恥ずかしく思い顔をそらす。PARTYS BARにいたころは食器を下げたり食器を洗うことが主な仕事だったため、人の姿だと身体に馴染んでいるのだ。猫の姿のときも食後食器を差し出すような仕草はしていたが。


「いい癖じゃねえか。ルフィはあんなんなのによ」

「へへ、動機、不順だけどね」

「動機?」


 今度はサンジが首を傾げてそう尋ねてくる。確かに、ルフィと育ったと聞いたら想像つかないかもしれないが、暮らしていた場所自体Aはコルボ山で生活をしていたわけでもなく当たり前と言えば当たり前なのだ。
 もちろんルフィがガープにつれて行かれる際Aもと駄々をこねられたが、Aも負けじとマキノといたいと駄々をこねた結果である。


「運ぶとね、マキノが、ありがとうって頭撫でてくれてね、それが好きで、だから、やってたよ」


 Aの中でマキノは絶対的存在。母親であり教師であり恩人である、特別な存在なのだ。そんな誰よりも好きで好きで堪らないマキノから頭を撫でてお礼を貰えるのなら、Aにとって手伝うことは安すぎることだった。むしろマキノが助かるのならと進んでやっているうちに、ある程度の家事能力が身についていたのだ。


「ふーん……A」

「なあに?」


 ふと、名前を呼ばれて顔を上げると、ふわりと微笑むサンジと目が合う。なんだかマキノの姿と重なって、懐かしさで心臓がきゅうっとした。


「ありがとう」


 そう言って頭を優しく撫でられて、嬉しいような恥ずかしいようなむずがゆい気持ちになる。じっとしてられなくてキョロキョロと視線を動かしてると、くすくすと笑われる。


「……ど、ういたしま、して」


 ​──サンジが褒めてくれるならこれからも手伝おう​。

 と心の中で宣言をした途端、目の前のサンジは鼻血を出して倒れた。

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p(プロフ) - あさん» 書いてくださりありがとうございます!!!!私の支離滅裂な展開をこんな可愛らしいお話に仕上げてくださって本当に嬉しいです〜〜!お忙しい中ありがとうございます! (2022年10月26日 15時) (レス) id: 223237ad78 (このIDを非表示/違反報告)
不死川(プロフ) - あさん» さいっこうですうううあ!!!!ほんとにさすがですとしか言えないくらい最高です!!ローの愛を表に出さないけど可愛がってるのが伝わってきて大満足です!ありがとうございます!😍✨ (2022年10月24日 22時) (レス) id: 53c93e683f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 不死川さん» ありがとうございます!こんな感じになりました〜〜どうでしょうか! (2022年10月24日 21時) (レス) id: c0da8dc606 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - すごくアバウトなリクエストだったのに素敵なお話ありがとうございます😭癒されました!!! (2022年10月24日 1時) (レス) @page45 id: 65159ab740 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ののさん» ありがとうございます〜!こんな感じになりました、どうでしょうか……! (2022年10月23日 18時) (レス) @page45 id: db5a2b7bb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年9月7日 8時

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