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｢み、見てても楽しくないよ｣
｢そうか？ ……てより、やっぱまだ見慣れねェな｣
背中に視線を感じて作業をしながら声をかけると、そんなことを言われて思わず振り返る。カウンターに肩肘をついてこちらを見つめるゾロはなんとなく機嫌が良さそうだ。
｢猫の方が好き？｣
｢す、きとか嫌いとかじゃねェよ、慣れてないってだけだ。どっちだってお前なことに変わんねェだろ｣
ぶっきらぼうにそう言ってから早く作れよと身体を反転させられた。裏表のないゾロの言葉に、だらしなくにやける口をそのままに手を進める。
炒めたケチャップライスを皿に盛り付けて卵と生クリームを混ぜる。ゾロはどんなオムライスが好みなのだろう、と一瞬考えるもなんでも食べるかとバターを溶かしたフライパンに卵を入れた。ジュッと卵の焼ける音とバターと混ざった少し甘い匂いに、思わずヨダレが出る。
｢できたのか｣
｢っわ！ う、うん、あとちょっと、だよ｣
卵が完全に固まらないうちに手際よくケチャップライスの上に乗せると、思ったよりも近いところで声が聞こえて肩が跳ねる。背後から覗き込むようにするゾロにが小さい頃の自分と重なって、少しおかしく思いながら仕上げのケチャップをかけた。
｢その、サンジのほうが上手だから、緊張するけど、でもねでもね｣
座らせたゾロの前にオムライスの乗った皿を置き、スプーンを手渡す。
｢いっぱい、愛情こめてるからね！ だからね、きっと、おいしいよ｣
｢……そりゃ楽しみだな｣
スプーンでオムライスをすくうゾロをじっと見ていると、食いづらいとチョップされる。それでも感想が気になって伺うように見つめると、うまい、と一言言ってスプーンを口に運んでいく。
｢えへ、へへへ、愛情、伝わった？｣
｢伝わった伝わった、ありがとな｣
楽しそうに笑いながら少し雑に頭を撫でられて、ごろりと喉がなった。
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p(プロフ) - あさん» 書いてくださりありがとうございます！！！！私の支離滅裂な展開をこんな可愛らしいお話に仕上げてくださって本当に嬉しいです〜〜！お忙しい中ありがとうございます！ (2022年10月26日 15時) (
レス) id: 223237ad78 (このIDを非表示/違反報告)
不死川(プロフ) - あさん» さいっこうですうううあ！！！！ほんとにさすがですとしか言えないくらい最高です！！ローの愛を表に出さないけど可愛がってるのが伝わってきて大満足です！ありがとうございます！😍✨ (2022年10月24日 22時) (レス) id: 53c93e683f (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 不死川さん» ありがとうございます！こんな感じになりました〜〜どうでしょうか！ (2022年10月24日 21時) (レス) id: c0da8dc606 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - すごくアバウトなリクエストだったのに素敵なお話ありがとうございます😭癒されました！！！ (2022年10月24日 1時) (レス) @page45 id: 65159ab740 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - ののさん» ありがとうございます〜！こんな感じになりました、どうでしょうか……！ (2022年10月23日 18時) (レス) @page45 id: db5a2b7bb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あ | 作成日時：2022年9月7日 8時
