【刀剣乱舞】姉妹は刀の付喪神になった【成り代わり】1

目が覚めた【姉】 ページ5

ちりちりと、全身を焼くようなじんわりとした鈍い痛みで目が覚めた。

ここはどこだろう。
少なからず、燃えてしまったあの家ではないことは確かなのだが……。


(……森?)


木々の間から柔らかく差し込む日差し
涼やかな風の音色と、鳥の鳴く声。
そして、座り込むアタシと、傍らで眠ったままの妹。

お互い服はボロボロで、見えてはいけないところまで見えそうになっている。
そして、なぜだか刀がアタシ達の傍に落ちてあった。


(……刀?)


いや、ホント、なんで刀?
こんなもの、アタシも妹も触るどころか、見たことすらない。

そっと、近くにあった長い方の刀を手に取った。
なぜだか、驚くほど手に馴染んで、それにちょっと安心もする。


(……そうだ、妹は。)


傍らで眠る妹に意識を向ける。
身体を揺り動かして、起きるように促してあげれば、目を眩しそうに擦らせながら起き上がった。


「うーん……?あさ……?」←

(寝ぼけてる……かわいい)←

「ぁ、れ……?姉さん……?……??」


まだ状況が飲み込めない妹だったが、意識が覚醒していくに連れて、今いる場所全体を、きょとんとした表情で見渡した。

ゆっくり見渡して、それからコテン、と不思議そうに首を傾げる。
この子も、異変に気付いたようだ。


「……森?」


反応がそっくりな辺り、やっぱり姉妹だなー、とつくづく実感するわね。



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