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楽しそうな二人をあしらいながら赤信号で立ち止まれば、横に見慣れた黒光りの車が止まった。
ジ「あ！大我おはよー」
慎「おはよー！」
「おはよ」
後部座席の窓が開いて、眠そうな顔をしたきょもが顔を出す。「んー」なんて、適当な挨拶は、無愛想に見えて通常通りだ。
慎「ねぇ、きょも。樹が好きな人できたって」
「おいちげぇよ、つか言うな」
咄嗟に慎太郎の腕を掴んだけれど、もう遅い。きょもには聞こえてしまっている。あぁ、この人には一番知られたくなかったかもしれない。なんとなく。本当に、なんとなくだけど、危ない気がする。
大「へぇ、なんて子？」
ジ「Aさん。俺一年の時クラス一緒だった」
大「名前は？」
ジ「え？」
大「その子の」
「いいよ言わなくて」
「Aちゃん」そうきょもに伝えたジェシーに、少しだけ違和感を覚えた。自分だけのものを取られた時の焦燥感というか、喪失感というか。
大「ふーん」
興味があるのかないのか分からない反応を見せた彼は、信号が青に変わると同時に颯爽と去っていった。
ジ「何で名前聞いたんだろ」
慎「な」
「……はぁ」
あぁ、朝っぱらから、頭が痛くなるくらい賑やかで、困る。
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Ne子(プロフ) - aさん» 嬉しいです…ありがとうございます！！ (2月29日 21時) (
レス) id: 58b12061de (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - Ne子さんのお話全部可愛くて面白くてきゅんきゅんします！これからも更新楽しみにしてます！ (2月27日 0時) (レス) id: 4b25b1d56f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ne子 | 作成日時：2024年2月2日 0時
