Cheers (ページ8)

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駅近くのコンビニに立ち寄って、取り敢えず今日必要なものをカゴに入れる。メイク落としと、洗顔と、歯ブラシと、

「それくらいで足りると思うよ」
「ほんと？」
「うん。家電も日用品も家にあるし、服なんかもあると思う」
「そんなにお借りしていいのかなぁ」
「いーよいーよ！」

まるでこれから友達とお泊まりをする学生のように、ワクワクしているみたいだった。ジェシーくんは私からカゴを奪って、これもまたスマートにお会計をしてくれた。「自分のものだから払わせて」と言ったけれど、物理的にジェシーくんの片手で手首を拘束された。

「ありがとう」
「いいえー」
「迷惑かけてごめんね」
「迷惑じゃないよ？よし、後3分くらい歩いたら着くよー」

コンビニの自動ドアを抜けて、人気のない夜道に出る。ジェシーくんは、小さいビニール袋さえも持ってくれた。流石に情けないからと奪おうとしたら、「え、てぇつなぐ？(笑)」なんて揶揄われた。