Cheers (ページ32)

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「よかった。俺スーパー行ってくるね。マリさんにお使い頼まれたから」
「…わたしもいく」
「ん？」
「私も行く」
「あ、ホント？てかなんで顔隠すの？」
「恥ずかしいから。見ないで」
「今更ぁ？可愛いよ？」
「そうやって軽々しく」
「本当のことだし。てかさっき寝顔の写真撮っちゃった」
「えっ嘘！」

ジェシーくんは、スマホのフォルダから、私の間抜けな寝顔写真を見せつけてくる。その手からスマホを奪おうとするけれど、長い腕で抵抗されて届かない。

「はい、A買い物行けるの？(笑)」
「……行く」
「じゃあ起きなきゃ」
「うん」

丸め込まれて、ようやくベッドから身体を起こした。もう顔を隠すのはやめた。いつもの軽い調子だとしても可愛いって言ってくれたことがちょっと嬉しかったし、もう寝顔も撮られてしまってる訳だし。

「ジェシーくん。すぐ準備するから待ってて？」
「フラフラしてるじゃん(笑)いーよゆっくりで。俺待つから」
「待たせたくない」
「でも一緒には来てくれるの？」
「それは行きたい」
「かあいーね」

また言った。

「軽々しくそんなこと言うなー」と怒れば、「はいはい」なんでまた軽々しく受け流されてしまった。