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この桜ノ宮学園に来て
友達ができたのかと聞かれれば




出来たなんて言えない




やっぱり金銭感覚も価値観も違えば
どうも一緒には居づらい




「ランチご一緒してもよろしいですか?」




顔を上げると綺麗なミルクティー色で
ふわふわした髪の女の子が立っていた




顔も小さくてぱっちり二重




高い鼻とぷるっとした桜色の唇




…えーっと誰だっけ




「ど、どうぞ!」



この学園に知り合いという知り合いは
いないに等しい私




ろくに名前も覚えようとしないから
全く誰か検討もつかない



「あ、えっと、
私は白石さんと同じクラスの
錦城 椿 (きんじょう つばき)です」




錦城…椿…




「私は白石 Aです
よ、よろしくおねがいします」




「Aちゃん…
かわいい名前ですね!」




にこにこと人懐っこく笑う椿ちゃんを見て
この学園に来て初めて
「この人と友達になりたい」




そう思えた




7→←5



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設定タグ:登坂広臣 , 今市隆二 , 岩田剛典   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:まっちゃがーる | 作成日時:2018年5月3日 11時

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