あなたは特別【赤】 ページ24
学パロ バレンタインネタ
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今日は2月14日。
カレンダー的にはただの平日だけれど、女の子にとってはちょっと特別な日。
私も例に漏れず朝からそわそわしている。教室に入ると友達からお菓子やらチョコレートを貰い、私もお返しで彼女達に作ってきたお菓子を渡す。
今日はバレンタインデー。
友チョコはもう渡し終わったけれど。カバンの奥底にこっそり忍ばせているのは他のどのお菓子よりも気合の入ったラッピングの施された箱。
"彼"と付き合ってから初めてのバレンタインだからって張り切り過ぎたかなぁとちょっと怖気付きつつも授業を受けた。彼とはクラスが違うから放課後に渡すつもりだった。
どこか心有らずのまま1日を終えて帰り支度をする。クラスメイトに別れを告げて教室の外へ出ると、丁度向こうも終わったのだろう。ぱたぱたと長身の彼がこちらへと駆けてきた。
「Aちゃん〜！」
「ぶるーく君」
一緒に帰ろうと言う彼の言葉にこくりと頷いて、廊下を並んで歩く。……いつ渡そうかな、とタイミングを伺っていると。
「ね、Aちゃん。何か渡すもの…ない？」
渡しあぐねている私を察したのか何なのかぶるーく君の方からきっかけをくれて。私はそれに甘えてカバンを開ける。
「あ、えっとね…」
ごそごそとカバンの中を探ってラッピングされた箱を取り出す。少し緊張しつつもぶるーく君の方へとそれを差し出した。
「あの、一応…作ってみたんだけど。美味しくなかったらごめんね」
「……え、もしかして手作り？」
少し驚いたように言うぶるーく君に、もしかして手作りとか苦手だったのかなと不安になっていると彼はふにゃりと嬉しそうな顔で笑って私の事を抱き締めた。
「…っ！？ぶ、ぶるーく君」
「嬉しい！ありがとう、Aちゃん！」
「っ、ここ学校だから…」
かぁっと顔が赤くなっているのが分かる。誰かに見られたら恥ずかしすぎる、と思ってぶるーく君の身体をやんわりと押すとごめんごめんと彼は離れてくれた。
「あは、嬉しくてつい抱き着いちゃった！ねぇ、これ今開けてもいいー？」
「え、あ、うん…いいけど」
「わーい」
ぶるーく君はぺりぺりと丁寧に包装紙を剥がしていく。目の前で食べられるの、緊張するなぁと複雑な気持ちでその様子を見ているとあっという間に箱を開けてぶるーく君が中のお菓子に手を伸ばす。
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ぽんこつらーめん(プロフ) - あいりすさん» コメントありがとうございます。励みになります。 (2023年4月16日 20時) (
レス) id: 458486b0e2 (このIDを非表示/違反報告)
あいりす(プロフ) - 最近とても更新してくれて嬉しいです！これからも頑張ってください!! (2023年4月14日 6時) (レス) id: 06d1bec9da (このIDを非表示/違反報告)
ぽんこつらーめん(プロフ) - あいりすさん» こちらが明記してなかったのですみません…。そのつもりでした。ただマフィアパロはいつか書きたいなとは思っていますのでもし時間ができれば頑張りますね。コメントありがとうございました。 (2023年2月18日 22時) (レス) id: 458486b0e2 (このIDを非表示/違反報告)
あいりす(プロフ) - ぽんこつらーめんさん» 何処かにかいていましたか!?そしたら申し訳無いです…。 (2023年2月18日 16時) (レス) id: 255513ac99 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんこつらーめん(プロフ) - あいりすさん» コメントありがとうございます。折角リクエスト頂いた所申し訳無いのですが一旦リクエストは1人1回までとさせて頂いております。申し訳ございません🙇 (2023年2月18日 15時) (レス) id: 458486b0e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんこつらーめん | 作成日時：2022年12月31日 20時
