My sweet heart【水】 ページ3
※ケーキバース
夕飯を食べ終わってお皿を洗っている時。リビングの方からじーっと私を見つめる視線を感じた。
「…もうすぐだからちょっと待ってね」
「ん、はやくね」
いつも元気でハキハキと話す彼が、控えめで蕩けたような声を出すのはお腹が空いている時。
夕食の後にお腹が空いているとはどういう事だろうか？と普通の人は思うだろう。
「ごめん、おまたせ。終わったよ」
濡れた手をタオルで拭いてから、リビングのソファに座っていた彼の方へと向かう。そして彼の前に立った瞬間、ぐいと腕を引かれて彼の胸の中へ。
「わ、危な……ん、んんっ」
「ん…、」
危ないと口に出す前に、その言葉ごと飲み込まれた。言葉を発しようと口を開いたタイミングだったから、すぐにぬるりと熱い舌が侵入してきた。ぐちゅり、ぐちゅりと丁寧に味わうように口の中を食べ尽くされる。
「ふ、ぅ…ん、なか、」
「んっ…あま、……っ」
一旦顔を離したかと思えばまたすぐに口を吸われて、横に垂れた唾液も丁寧に舐め取られる。
これが、彼の……"フォーク"であるなかむの食事なのだ。そして私は"ケーキ"。フォークの彼にとってケーキである私は極上のご馳走なのである。
一通り口の中を味わったなかむは今度こそ顔を離した。そして少し下へと顔をずらして首元をぺろりと舐める。その瞬間ぴく、と反応してしまって恥ずかしさに頬が赤くなるのを感じた。そんな私の頬をするりと愛おしそうに撫でるなかむ。
「ふふ、かわいいね……A。ねぇ、食べてもいい？」
「んっ……いいけど、あんまり痛くしないでね？」
「んー、善処する」
なかむはそう言ってちゅ、と触れるだけのキスを私に送ってから、かぷりと首筋を強めに噛んだ。少しの痛みと……それから。
「ぁ……なかむ、」
「はぁ……っ、A、あま…」
少し血が滲む首筋をぺろ、と舐められたりちぅ、と吸われると、ゾクゾクと背に快感が走る。思わず彼の着ているパーカーを握り締めた。いつまで経っても彼の"食事"には慣れない。
「A、すき、すき……」
「ん、わたしもすきだよ」
「……Aのぜんぶ、ちょうだい？」
ドロドロと欲を孕んだ瞳で見つめられたらもう、この身を差し出すしか選択肢はない。
私は肯定の意味を込めて彼の首に手を回した。
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ぽんこつらーめん(プロフ) - あいりすさん» コメントありがとうございます。励みになります。 (2023年4月16日 20時) (
レス) id: 458486b0e2 (このIDを非表示/違反報告)
あいりす(プロフ) - 最近とても更新してくれて嬉しいです！これからも頑張ってください!! (2023年4月14日 6時) (レス) id: 06d1bec9da (このIDを非表示/違反報告)
ぽんこつらーめん(プロフ) - あいりすさん» こちらが明記してなかったのですみません…。そのつもりでした。ただマフィアパロはいつか書きたいなとは思っていますのでもし時間ができれば頑張りますね。コメントありがとうございました。 (2023年2月18日 22時) (レス) id: 458486b0e2 (このIDを非表示/違反報告)
あいりす(プロフ) - ぽんこつらーめんさん» 何処かにかいていましたか!?そしたら申し訳無いです…。 (2023年2月18日 16時) (レス) id: 255513ac99 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんこつらーめん(プロフ) - あいりすさん» コメントありがとうございます。折角リクエスト頂いた所申し訳無いのですが一旦リクエストは1人1回までとさせて頂いております。申し訳ございません🙇 (2023年2月18日 15時) (レス) id: 458486b0e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんこつらーめん | 作成日時：2022年12月31日 20時
