検索窓
今日:2 hit、昨日:37 hit、合計:219,041 hit

伍拾肆 ページ6

『どう?剣心、痛くない?』

剣心「ああ、とても心地良い。」

『なら良かった。』

先程の約束通り、剣心の肩を叩いているA。

剣心は気持ちよさそうにして、眠ってしまいそうだった。

『もうお布団に入りましょうか。』

剣心「…Aも。」

『え?』

剣心「Aも一緒に寝よう。」

『えっ…あの…』

全く下心のないその表情に戸惑う。

まあ恐らく寝ぼけているのだろうが。

剣心「早く。」

『いや、あの…うちは…っきゃあ!?』

強引に引っ張られて結局剣心の布団に横になってしまった。

剣心は混乱するAの体を抱き枕のように抱き締める。

剣心「おやすみ。」

『…おやすみ。』

もういいや。

諦めたAはそのまま一夜を過ごした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
剣心「う…ん…」

まだ夜も明けない頃、1人目の覚めた剣心はゆっくりと起き上がった。

剣心「!!??!?!??!!!??」

隣で眠るAを見て心臓が飛び出そうだった。

記憶がない。

マズイぞこれは。

自分は一体何をしたのだ?

まさか変なことを口走ったり…!?

いくら考えても心当たりがない。

『…ん、剣心?』

声は出さずとも騒がしい気配にAがふと目を覚ます。

剣心「っあ、あの俺っ…昨日、何した…!?」

『ふふ、やっぱり覚えとらん。』

剣心「えっあの…何か粗相を…」

『ううん、何にもしとらんよ。…剣心があのまま眠ってしまったから、うちも隣で眠らせてもらっただけ。ほら、まだ冷えるやろ?』

心配性な剣心の事を思って、あえて嘘をついた。

剣心「そうか…なら良かった。」

『うん。…さ、起きるんにはまだ早過ぎるよ。もう一眠りしよ。』

剣心「うわっ…!?」

Aは昨日されたように剣心を抱き締めた。

予想通り赤面する彼をあえて無視して眠る。

『おやすみ。』

(だってうちも昨日同じような目にあったもん。仕返しや。)

剣心はAの意図など知らずに混乱するばかりであった。

伍拾伍→←伍拾参



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
121人がお気に入り
設定タグ:るろうに剣心 , 緋村剣心 , るろ剣   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

モブキャラ - 私『刀姫』読みました!!とっても面白くて、最高でした!「刀姫』もこのお話も更新楽しみにして待っています!色々あってお気に入り登録できませんが、私の中ではお気に入り登録認定されてますので!頑張って下さい (2020年9月10日 5時) (レス) id: 8ce7db365e (このIDを非表示/違反報告)
あんじゅ - 最高 (2020年2月20日 21時) (レス) id: 0aa15127f1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:柚姫 | 作成日時:2016年8月27日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。