玖拾伍 ページ47
彼らが道場に踏み入った時には既に闘いも終盤に差し掛かっていた。
左之助「すげぇな。これが…本当の剣心だっつーのか…」
『…』
左之助にとって、�猗甘畉忰瓩箸いγ砲論┐泙犬い發里任△辰拭�
普段の温厚で優顔の剣心なら決して見せない裏の顔がそこにはあった。
『…あきまへんなぁ。』
左之助「(A…？)」
隣でそう呟いた彼女は、左之助を壁にもたれさせて座らせた。
…妙に京なまりが強い。
左之助はいつもとはまるで違うAに思わず目を見張る。
左之助「っ…！」
そこにはAは居なかった。
隣にいる女は…幕末の京都を生き抜いた伝説の芸妓。�犖嫩貝瓩修凌佑任△辰拭�
Aの愛らしい瞳はまるで絶対零度のように凍てつき、口元はキツく結ばれている。
斎藤「そろそろ終わりにするか。」
剣心「ああ。」
薫「やめてっ…誰か止めてぇ！！」
薫の悲痛な叫びはもはや斎藤と剣心には届いていない。
彼らはもう幕末にいるのだ。
何かを皮切りに彼らは一斉に走り出す。
とうとう二人の拳打がぶつかり合うというところで
＿＿あの鈴の音がけたたましく鳴り響いた。
『ええ加減におしやす！！』
斎藤・剣心「「！！」」
Aの鋭い視線が二人の男を貫く。
それに彼らは唖然とするしかなかった。
『あんさんらはいつまでそげんなことをしておられるのですやろか。ここはもうあの頃やない。ええ加減に区切りをつけなさい！』
剣心「A…」
斎藤「フン…今いいところなんだよ。胡蝶といえど邪魔はさせないぜ。」
『一はん。あんさんが剣心と争う理由なんてあらへん。他の目的があるはずやろ。』
斎藤「チッ…可愛げのない。」
斎藤はAの言葉に舌打ちをすると制服を持って道場を去っていった。
剣心「A、すまん。」
『うちはどうでもええ。薫ちゃんに謝らんと。』
川路「斎藤！！どこだ！」
「「「！？」」」
ちょうどその時、川路が道場に入ってきた。
『一はんならもう御帰りになりました。少々遅かったようですね。』
川路「胡蝶か…大久保卿がお前の返事を心待ちにしておられるぞ。」
剣心「返事…？」
『…大久保はん来られるのでしょう？ならここに上がられてはいかがどすやろか。』
川路の言葉を軽く受け流すとAは彼を家に通した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 121人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モブキャラ - 私『刀姫』読みました！！とっても面白くて、最高でした！「刀姫』もこのお話も更新楽しみにして待っています！色々あってお気に入り登録できませんが、私の中ではお気に入り登録認定されてますので！頑張って下さい (2020年9月10日 5時) (
レス) id: 8ce7db365e (このIDを非表示/違反報告)
あんじゅ - 最高 (2020年2月20日 21時) (レス) id: 0aa15127f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚姫 | 作成日時：2016年8月27日 22時
