捌拾伍 ページ37
「「「ただいまー/でござる」」」
薫「みんなお帰り！」
剣心、左之助、弥彦、恵が神谷道場に無事帰ったのは明け方近い頃であった。
薫「御飯作って置いたの！」
傷だらけになってまで飯を作った薫を見て、左之助と弥彦は…＿＿＿
左之助「嬢ちゃんが作ったのか？…俺…先に寝るぜ。」
弥彦「俺も、寝る。」
顔を顰めた。
泣き始めた薫を剣心が必死で慰める。
剣心「せ、拙者は頂くでござるよ。」
すると恵が少し恥ずかしそうに言った。
恵「私も…頂こうかしら。」
薫「！…うん、是非！」
この後、2人がAの作った料理に感嘆し、薫の作った料理に悲観したのは言うまでもない。
剣心「おろ、そう言えばAは？」
薫「お部屋にいるんじゃないかしら。」
剣心「そうか。薫殿、かたじけない。」
剣心は礼を入れるとさっさとそちらに向かった。
恵「…薫さん。いいの？」
薫「な、何がですか？」
鋭い恵の指摘に薫は肩を揺らす。
恵「剣さんの事、好きなんじゃないの？」
薫「そ、そんな事…」
恵「ふーん…なら良いけど。」
恵は意外とあっさり興味を無くし部屋を出た。
恵「少し眠らせてもらうわ。」
薫「ええ、おやすみなさい。」
いいの？なんて……
いいわけ…ないじゃない。
＊＊＊
剣心「A。」
『剣心…おかえりなさい』
声を掛ければいつもの、そして一番聞きたかった声が帰ってきた。
それに安心すると部屋に入っていく。
剣心「…どうかしたのか？」
『いえ…』
剣心は怪訝そうな顔をした。
Aは机に突っ伏していた。
おまけに顔色もかなり悪い…
剣心「具合が悪いのか？」
その様子に慌てて彼女に駆け寄る。
顔を下げたまま返事をしない彼女に剣心はますます不安になる。
剣心「医者を呼ぼうか？」
『ううん…大丈夫…』
剣心「大丈夫じゃないだろう、そんな青白い顔をして…」
『ううん。こればっかりはお医者様でも治せへんから…』
�牋綣圓任蘯�せない�瓩箸いΩ斥佞之�心は大体勘付いた。
剣心「…布団を敷くから、少し待っててくれ。」
剣心は手際よく布団を敷き、Aを寝かせた。
剣心「すまない。何もしてやれないな…。」
『…ええよ。ありがとう。』
剣心「とりあえず眠ったほうがいい。」
『ん…。』
剣心はAに口付けを落とした。
剣心「起きたら葛湯を作るから。」
『おおきに、剣心。』
剣心は眠るまで彼女の頭を撫でていた。
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モブキャラ - 私『刀姫』読みました！！とっても面白くて、最高でした！「刀姫』もこのお話も更新楽しみにして待っています！色々あってお気に入り登録できませんが、私の中ではお気に入り登録認定されてますので！頑張って下さい (2020年9月10日 5時) (
レス) id: 8ce7db365e (このIDを非表示/違反報告)
あんじゅ - 最高 (2020年2月20日 21時) (レス) id: 0aa15127f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚姫 | 作成日時：2016年8月27日 22時
