質拾捌 ページ30
『どないしよ…お座敷行けへん…』
剣心「困ったでござるな。」
薫から追い出された一行は頭を抱えていた。
弥彦「全部左之助のせいだぜ！」
左之助「何でぇ！俺は本当のこと言っただけじゃねぇかよ！」
弥彦「うるっせぇ！てめぇのせいでAが座敷に行けなくなっちまうかもしんねぇんだぞ！」
『ねぇ…喧嘩はやめましょう？うちは何とかするから。』
いつの間にか喧嘩が始まっていた喧嘩を宥めるとAは道場の門を叩いた。
『薫ちゃん。お願い、荷物取らせてー』
「…」
しばらくの沈黙の後
『あらっ…』
Aの荷物一式が上から降ってきた。
『(うち悪いことしとらんのに…)』
恵「それにしても、そんなに怒ること言ったかしらねぇ？」
左之助「てめぇが心にも無いこと言うからだろ。」
左之助が恨めしそうに恵を見る。
そんな左之助に恵はにやりと笑い、剣心の腕をとった。
恵「あーら。片時も離れたくないのは本当よ？」
弥彦「恵、やめとけよ。剣心はAのもんなんだよ。」
恵「えぇ？もっと早く言ってよ。凄くショック…」
何故か剣心を責める恵。
剣心「おろ？す、すまぬ…」
『剣心そろそろ行こう。遅れてまうから。』
いつの間に着付けを終えたのか、Aは美しく微笑って剣心を呼んでいた。
剣心「分かった。それじゃあ、ちと行ってくるでござるよ。」
左之助「おう、行ってこい。」
弥彦「気を付けろよな。」
恵「行ってらっしゃい。」
『うん。ほんまおおきに。』
肩を並べて歩いて行った2人を見て恵が溜息をつく
恵「美男美女のご両人ね。私の入る所は無いらしいわ。」
弥彦「Aって本当に恵まれてるよな。美人だし、モテるし性格も良いし。剣心ってば本当にラッキーだぜ。」
左之助「(そういう訳でも無いんだがな。)」
この中で唯一事実を知っている左之助は苦い顔をした。
左之助「(まあ別嬪なのはちげぇねぇ。)」
そして鼻の下を伸ばした。
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モブキャラ - 私『刀姫』読みました！！とっても面白くて、最高でした！「刀姫』もこのお話も更新楽しみにして待っています！色々あってお気に入り登録できませんが、私の中ではお気に入り登録認定されてますので！頑張って下さい (2020年9月10日 5時) (
レス) id: 8ce7db365e (このIDを非表示/違反報告)
あんじゅ - 最高 (2020年2月20日 21時) (レス) id: 0aa15127f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚姫 | 作成日時：2016年8月27日 22時
