質拾参 ページ25
翌朝
薫は少し前に剣心に会いに行った。
Aはまだ起きない。
左之助は、昨夜の一件が胸につっかえている。
恐らく自分に抱かれるのが怖いだけではない…
確かに自分も昨日はおかしかった。
しかしあそこまで怖がるのはきっとワケありだろう。
左之助「(何があったってぇんだ…ちくしょう、俺の馬鹿…)」
噂をすれば影といったか…
隣の襖が静かに開いた。
『…左之助はん…。』
左之助「A！…あっ、と…昨日は、すまねぇな…俺も酔ってたみてぇだ…って許される訳ねぇけど…」
Aは、左之助ににこりと笑って首を横に振る。
『左之助はんが悪いのやあらへん。うちが悪いのや。気にせんとお願いします。』
左之助「…なぁ、良ければその…昔のこと、話してくれやしねぇか。」
『…』
左之助「あ！別にいいんだ！悪りぃな！」
また自分はヘマをした。
つくづくこの女の前では自分が保てない。
先程から謝ってばかりだ…
『…少々長い話になりますけど、それでもええなら…』
左之助「…！、いいのか？」
しかし彼女は意外にも自分にその辛い過去を話してくれようとしている。
『ええ。別に隠す話でもあらへんし。』
左之助「そうか…悪りぃな、なんか…」
『…ふふ。』
左之助「？」
特別面白いことを言った訳ではないのに笑う彼女を見て、左之助は首を傾げる。
『だって、左之助はんさっきから謝ってばっかり。うちは大丈夫やから、謝らへんでもええよ。』
左之助「そうか…おめぇは強いな。」
『よく言われます。』
Aは小さく笑うと、一呼吸置き、己について話し始めた。
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モブキャラ - 私『刀姫』読みました！！とっても面白くて、最高でした！「刀姫』もこのお話も更新楽しみにして待っています！色々あってお気に入り登録できませんが、私の中ではお気に入り登録認定されてますので！頑張って下さい (2020年9月10日 5時) (
レス) id: 8ce7db365e (このIDを非表示/違反報告)
あんじゅ - 最高 (2020年2月20日 21時) (レス) id: 0aa15127f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚姫 | 作成日時：2016年8月27日 22時
