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陸拾玖 ページ21

『あ…あの…』

「…」

薫「ちょっと左之助ェ!Aさん困ってるじゃない!止めなさいよ変態!」

左之助と呼ばれた男はAの向かいにどっしりと構え、彼女を一時も目を離さず見つめていた。

今にも泣きそうなAを背中に庇いつつ、薫がビシッと指をさす。

左之助「…なぁ嬢ちゃん。」

薫「な、何よ。」

左之助「神サマって、残酷だな。」

薫「あんた今それ何見て言ったのよ!?!?」

左之助「嬢ちゃんとAの差に決まってらぁ。」

薫「こっのやろぉぉぉぉ!!!」

剣心「お、おろ…?」

薫は側にあった花瓶を左之助に投げつける。

ちょうどその時、洗濯物を干し終わった剣心が部屋に入ってきた。

剣心はこの状況がイマイチ理解出来ず、困惑している。

『剣心〜…』

剣心「おろ、どうしたA。」

『左之助はん怖い…』

剣心「…左之。」

左之助「ま、待て剣心!俺はそんなんじゃあ…!」

尋常でない彼女の怯え方に剣心の目が釣り上がる。

その顔に今度は左之助が尋常でないほど怯え始めた。

薫「…何かこいつ、憎めないわね。」

弥彦「だな。」

『ね、ねぇ剣心…』

Aが恐る恐る声を掛けた。

剣心「どうした?まだ何かされたのか?」

左之助「A、勘弁してくれよ…」

『いや、お客はん来とる。』

よく聞いてみれば玄関で誰かの声がする。

薫「あら、本当だわ。」

剣心「この声は…署長殿か。」

慌てて皆で押し寄せると、確かにそこには浦村署長がいた。

浦村「この間は大変失礼致しました。」

剣心「いや、大丈夫でござるよ。して今日は何用でござるか?」

剣心がそう問うと浦村は突然震えだした。

そんな彼の手をAが優しく取る。

『大丈夫や…大丈夫。』

浦村「っありがとうございます…実は、ある殺人鬼を倒して頂きたいのです。」

弥彦「(何でみんな今日はそんなに怯えてるんだ。)」

今日は皆で怯える日なのかと。

弥彦は密かに考えていた…とか。

質拾→←陸拾捌



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設定タグ:るろうに剣心 , 緋村剣心 , るろ剣   
作品ジャンル:アニメ
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モブキャラ - 私『刀姫』読みました!!とっても面白くて、最高でした!「刀姫』もこのお話も更新楽しみにして待っています!色々あってお気に入り登録できませんが、私の中ではお気に入り登録認定されてますので!頑張って下さい (2020年9月10日 5時) (レス) id: 8ce7db365e (このIDを非表示/違反報告)
あんじゅ - 最高 (2020年2月20日 21時) (レス) id: 0aa15127f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚姫 | 作成日時:2016年8月27日 22時

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