陸拾捌 ページ20
翌朝
『おはようさん、剣心。』
剣心「な…A…！？」
『なぁに？』
剣心「だってAが朝餉前に起きるなんて…！！」
『昨日は早く寝てしもうたから、早く目が覚めたんよ。』
Aは小さく頬を膨らませて言った。
剣心「そ、そうか。じゃあ、朝餉の支度を手伝ってくれ。多分Aが作ったと言えば皆喜ぶよ。」
『うん、分かった。』
多少動揺を隠しきれていない剣心はそう提案する。
するとAは快く承諾し、普段は下ろしている長い黒髪を上でキツく結い、着物の袖を襷で縛った。
剣心「味噌汁を作ってくれ。」
『はぁい。』
剣心「あ、多めがいいかな。」
『え？』
剣心「何だかそんな気がする。」
『へぇ…分かった、多めね。』
剣心の言動に戸惑いつつも、Aは普段より多い水を火にかけた。
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薫「剣心おはよ…っ！？」
『あら、みんな驚いてはる…』
剣心「当たり前でござるよ。Aは遅起きだから。」
寝床から起きてきた薫は驚きのあまり固まってしまった。
『ね、ねぇ…薫ちゃん？』
薫「っああ、ごめんなさい！朝餉出来てる？」
『うん、あとは盛り付けだけよ。』
薫「本当？それじゃあ弥彦を起こしてくるわね。」
『はぁい。』
剣心「はい、A。」
剣心は盛り付け用の椀をAに差し出す。
それを見てAは怪訝そうな顔をした。
『剣心、一つ多いよ？』
剣心「ん？大丈夫だよ。」
『？』
剣心「よそったら持って行ってくれ。」
『はぁい…』
剣心に言われるままに、皆の集まる居間へ行くと。
『あら？』
赤いハチマキが1人ちゃっかり眠っていた。
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モブキャラ - 私『刀姫』読みました！！とっても面白くて、最高でした！「刀姫』もこのお話も更新楽しみにして待っています！色々あってお気に入り登録できませんが、私の中ではお気に入り登録認定されてますので！頑張って下さい (2020年9月10日 5時) (
レス) id: 8ce7db365e (このIDを非表示/違反報告)
あんじゅ - 最高 (2020年2月20日 21時) (レス) id: 0aa15127f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚姫 | 作成日時：2016年8月27日 22時
