肆拾玖 ページ1
剣心「すまないでござる薫殿。拙者隠す気はなかった。ただ…」
剣心は刀を納めると困ったように笑って言う。
Aは悲しそうに目を伏せると剣心の元へと歩いて行った。
剣心「語りたくなかったでござるよ。」
薫「っ！！」
剣心「では達者で。」
薫「っあの…ま、待ちなさいよ馬鹿！」
出て行こうとする剣心を薫は必死で引き止める。
剣心「おろっ！？」
『…？』
薫「このまま出て行く気なの！？私1人でどうやって道場を盛り上げろっていうのよ！少しくらい手伝ってくれたっていいじゃない！！」
剣心「し、しかし…折角事件が片付いたのに本物の抜刀斎がここにいては元も子も…」
薫「私は抜刀斎にいて欲しいって言ってるんじゃない、るろうにのあなた達にいて欲し…！」
慌てて口を噤んだ。
流石に照れ臭かったようだ。
薫「っ…どうしてもっていうなら…最後に名前くらい教えて。」
剣心「…緋村剣心でござる。」
ばたん…
一気に静寂が薫を包む。
薫「…っ」
もう遅い。行ってしまった。
そう思った、その瞬間
剣心「拙者達も、少々旅に疲れた。またいつ流れるやもしれぬが…それでよければ。」
『…剣心…』
薫「！！」
すっかり見慣れた、情けない顔で笑う剣心が居た。
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モブキャラ - 私『刀姫』読みました！！とっても面白くて、最高でした！「刀姫』もこのお話も更新楽しみにして待っています！色々あってお気に入り登録できませんが、私の中ではお気に入り登録認定されてますので！頑張って下さい (2020年9月10日 5時) (
レス) id: 8ce7db365e (このIDを非表示/違反報告)
あんじゅ - 最高 (2020年2月20日 21時) (レス) id: 0aa15127f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚姫 | 作成日時：2016年8月27日 22時
