愛され黒尾くんが彼女をつくらない理由

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黒尾side

回想


それからちょっと経った後の休日
俺は新しいバレーのシューズが欲しくてショッピングモールへ行ったんだ
ちなみに毎日国語科準備室へは通った




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店には新作が並んでいて俺の小遣いじゃちょっと高い
ちょっと今はやめとくか…

お目当てのシューズが変えずにドボドボ帰ろうとするとまたまた声をかけられて
緑先生がいて某ブランドの袋を右手に持っていた


「黒尾君！買い物？」

「はい、バレーのシューズ欲しかったんですけど新作はやっぱり高くてまた別の機会に買おうかなと
…緑先生も買い物したみたいですね」


「そうそう、新作買っちゃった
バレーのシューズかぁ…じゃあ私がプレゼントしようかな」


「…っは！？え、なんで」


「ほら黒尾君卒業した時夜ご飯ご馳走になったし

お礼も兼ねて！よし、行こう！」

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その後本当に緑さんはシューズを買ってくれた







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「お礼させてください」

「えぇそんないいよ」

「いや、します！」

「それじゃあお礼してされての無限ループだね」

確かにそうだ

「連絡先交換しませんか」

「…へ？」

「あ、いやそのお礼の件も含めて」

ポロッと言ってしまったが
緑先生は黙って考え込んだ

「でも個人的に生徒と連絡取るのはダメなの
だから「絶対誰にも言いません」


先生と俺は連絡先を交換した






俺はいけない事をしているって自覚はあるけれど
その時は嬉しくてしかたがなかった

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