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Aside
『黒尾先輩…』
「行こう」
先輩は私の手を取りどこかへ行こうとした
『でもこの人たちが…！』
「いい、そりゃ言われて当然のことだしな」
止まった私を無理やりにでもこの場から遠ざけたかったのか引っ張って連れ去ろうとする先輩
「なによ！私たちが悪いみたいじゃない！」
「別にお前らは悪くない、悪いのは俺だ」
「振るしかしないくせにその子に良い気にさせて！残酷すぎるわ、最低よ！！」
は…？
言い様にも程がある
これは酷すぎると思う
『ちょっとそれは酷「いいから」
口調を強めた黒尾先輩
余計な口出しはするなということだろうか
好きな人のことをこんな言われて平然としていれるほど私は都合のいい女じゃない
言い返してやりたいけど、黒尾先輩の圧が強くてごもってしまう
「なんなのお前ら」
急に別の声が、どこからか…私の背後から聞こえて振り向けば夜久先輩がいた
結構怒っていることがひと目でわかる
おそらく私たちの会話を聞いてたんだろう
「は…夜久じゃん。なに？急に」
私の胸ぐらを掴んだ女が苛立ちをぶつけるかのように反応した
「お前らなにしにきてんの。こいつに文句言うために来たのか？」
こいつとは黒尾先輩のことで、その黒尾先輩を指差す夜久先輩
女は言い返せずに黙ったまま先輩を見続けた
「今日俺ら試合しにきてんの、勝ちに来てんの。
どうやら俺らとお前らの目的は違うらしい。
応援する気無しで、春田さんに対して黒尾の文句言うチャンスを測るために来たお前らに居る価値を感じねぇんだわ。
…邪魔しに来たんなら今すぐ帰れ」
堂々と先輩たちに言い放つ夜久先輩は男前でかっこよかった
集団は悔しそうに荷物を持って校舎から出ていった
黒尾先輩と夜久先輩と私しかいない体育館裏
なんとなく気まずい
「夜久すまん、ありがとな。あと春田ちゃん巻き込んでしまって本当にすまなかった」
『いやもうそんな！逆に私が黒尾先輩にずけずけ踏み込んでしまったから謝らないと…』
「ったくだっせぇな黒尾」
ちょっ夜久先輩、この場の雰囲気でそれはまずいんじゃ
「そうだよ俺はだせぇよ、春田ちゃんにはこんなかっこわりーとこ見せちまったしな」
幻滅されそうだとポツリ呟く黒尾先輩に思わず抱き締めたくなった
『もっと見せてください…！かっこいいところもかっこ悪いところも全部。
だから、話してください、過去に何があったのか。
もっと…もっと先輩のこと知りたいです』
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こげぱん(プロフ) - こと様コメントありがとうございます！私も同じくクロ研磨夜久さんは好きです。3人を産んでくれたご両親に感謝…！笑 7月まで楽しみすぎて待ちきれないですね！！ (2020年4月17日 15時) (
レス) id: 8e9a785087 (このIDを非表示/違反報告)
こと(プロフ) - 更新お疲れ様です！いつも楽しみにしてます。 ＨＱのアニメ終わったので、七月までこれで黒尾くんロスを耐えきります！！(アニメ放送しても読む)黒尾くん推しだけど、このお話の孤爪くんと夜久くんが、お気に入りです (2020年4月17日 4時) (レス) id: c88a46efa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こげぱん | 作成日時：2020年4月1日 1時
