愛され黒尾くんが彼女をつくらない理由

13（研磨side） ページ13

＜研磨くんが赤葦くんに対しての呼び方が分からなかったので″赤葦″″孤爪″とします＞


「ごめん、孤爪俺飲み物買いたいんだけど、自販機どこにある？」

梟谷のセッターの赤葦、
自販機かここからだったら中庭に設置してある自販機が一番近かったよね…

基本自販機は使わない、いつも混んでるし
こういうのにお金かけたくない


「場所分かんないでしょ…案内する」

赤葦は礼を行って自分についてきた



「なんだお前ら仲良く連れシ○ンかぁー？」

「違う、自販機の場所案内するだけ」

クロのこのノリたまにうざいけど嫌いではない

ゲームしたい…早く済ませよう


この校舎やたら広くて複雑だから、いろいろ把握するのに時間かかった


中庭は体育館のすぐそこにあって、結構運動部が利用してる


「あそこ」

「あぁ、ありがとう。」

赤葦が飲み物を買い、
体育館へ戻ろうとした時向こう側…体育館裏の方に集団があった


「結構人いるね、今日は土曜講座かあるの？」


「いや、ない。女バレも女バスも今日は休みだったはず」


誰だろ…うちの制服、
あの人たちの上靴の色3年生だよね
あれ、一人俺と同じ学年の人いる…


え、春田さん



中央にいる人春田さんだよね



なんであの人たちに囲まれて…




「なに、知り合いいるの？」


「いや、あの囲まれてる真ん中の子…知り合い」


「そうなんだ、なんかちょっと危なそうじゃない…雰囲気」


「俺あの中に行けない…赤葦行ける？」


「いや俺他校だし。その子とは面識ないし無理だよ…」


あからさまになんかちょっと危ない感じがオーラで出てる



「クロのとこ行こう」

「それだね」






あの3年生たちよく試合見に来てくれる人だった気がする、人まではよく覚えないから確かではないけど

もしあの人たちがクロに振られた子か好きな子で春田さんに目をつけてるとしたら…



夜久さんやリエーフとか…うわ梟谷の人もいる

他の部員と呑気に昼ごはんを食べてるクロを見つけてちょっと殴りたい衝動に駆られている

14（黒尾side）→←12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す