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Aside



本当に申し訳ないけど、
菅原にお世話になることにした。



保健室は体育館を出て廊下を曲がったところの突き当たりにある。




あれから沈黙が続いている。
ん…気まずい。



「Aー、もっと俺に体重かけていいからな。」



『ごめん…ゴホゴホッ』



咳がひどくて体力使うからぶっちゃけ結構辛かったけど、一応女子だし、体重かけるのも気が引ける。


彼に言われて、言う通りに体重をかけたら前より楽になった。
でも、絶対重いだろうな…




菅原は運動をしていた後だから、体温がいつもよりか上がってるっぽくて温かい。







「お、着いたべ」


菅原は保健室の前に着くと、「下ろすなー?」と声をかけながらしゃがんだ。

親切だなぁ、本当に菅原は優しい。



ドアを開けると、先生も生徒も誰も居なかった。


「あちゃー、誰も居ない。

横になった方が楽?」


横になった方がいい気がする。


私は″うん″と頷いて、空いている手前のベッドに横になることにした。



はぁ、やっと一息つける。



『…ごめん、菅原。部活中断させて。』


「気にすんな。」



『本当に迷惑かけ「迷惑だなんて思ってない。」


「ほっとけないんだよなーA。

むしろ、もっと俺らに頼れよってぐらい。」


ニカッと笑う菅原は同い年なのに、そう思えないくらい頼もしかった。



『…ん、ありがとう。』


咳は完全には収まっていないけど、楽になった。







「じゃー俺ちょっと行ってくるな。」


菅原は振り返り、部屋を出ていこうとした。


咄嗟に私は菅原の服を掴んでしまった。


やばい、何も考えずに服掴んでしまった…

どうしよう…




『あ、菅原……』


菅原はこちらを見てに微笑んだ。


「先生に今日は部活休むこと伝えてくるだけ。

一人にするわけないだろー。」



『そっか。』




うわー、めっちゃ恥ずかしい。

なんだよ、自分。









「じゃー行ってくるな。もし、飲めそうだったらちゃんと水分取っとけよー?」




私が「うん」と返事をし、
それを聞いた菅原は保健室を出ていった。








私以外誰も居ない保健室。

沈黙が流れる。




一安心できたら、瞼がぐっと重くなった。


眠気が押し寄せてきて、横になった。



あー…寝そう。




菅原がまた来るから起きないといけないのに…。






それからはもう早くて、
眠気には勝てなくて私はすぐに眠ってしまった。

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こげぱん(プロフ) - プリン様コメントありがとうございます!これから、打ち上げの話を書く予定で、その中で回想シーンとしてマネージャーたちのクラスマッチの話を書きたいと思います!ご意見ありがとうございました!これからもこの作品をよろしくおねがいします^^* (2020年4月1日 0時) (レス) id: 2886db1029 (このIDを非表示/違反報告)
プリン?(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます!質問なのですが、球技大会の時の話で、谷地さんや、清水さん夢主がバレーを選択したと書いてあるのに、その時の話がないのが少し残念ですm(._.)mもし良ければ書いてもらえないでしょうか? (2020年3月18日 23時) (レス) id: f60100673f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こげぱん | 作成日時:2020年1月9日 0時

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